やっぱり君が好き

story 68 ページ18

ar side



目が覚めて何も覚えてなくて


正直、すごく不安で恐ろしかった。


だけど俺の周りにいる人はみんな優しくて暖かくてそんな不安なんて全然なくなった。


でも、なんでだろう…


何か、物足りない気がする。


とっても大事なこと


でも何も覚えていない俺はそれがなんなのかわからない


医者の先生には何かの拍子に思い出すかもしれないと様子をみるよう言われた。


だから特に気に止めるようなことはしなかった。




｢ね、俺って何やってた人？｣



hk｢ぇ、あー｣




俺がそう聞くとちょっと答えに悩むやおと…ひか。





in｢大ちゃんはテレビ関係の仕事してたんだよ｣





いのちゃんがそう教えてくれた





｢…そっか｣


in｢で、俺らもみんな同じ仕事してんの｣




だからか…。仲がいいのは




｢へぇーじゃあ芸能人とかに会えたりするのか〜｣


in｢そういうこと｣



その事に少しの違和感を感じたけれど



きっとそれはただ、自分がテレビ関係の仕事をしているところが想像出来ないからだろうと思った。

story 69→←story 67

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す