神威の恋人は “男” ですっ！←【銀魂】

八話　優しくなる日だってある ページ9

ｶﾝ…ｶﾝ…ｶﾝ…ｶﾝ……


・


貴「あー、やっぱり廊下って足音響くな……。」

そういう自分の声も響くという……

独り言が目立ってしょうがない

・

威「A〜！こんなとこでなにしてんの？」

貴「……これを見ても何してるか分かりませんか？」

俺が抱えているのは、こいつ…神威が滞納してた書類の山。

本当に山というのがちょうどいいくらいの量だ。

威「あ、仕事するんだ。大変だね」

貴「…大変だと思うなら、ちょっとは手伝ったらどうですか」

そう言って、もう目の前に現れていた自室のドアを開ける。

……が、

・

貴「？入らないのか…？」

いつもはずかずかとあがりこんでくる神威が、今日に限って部屋の前で立ったまま。

威「入りたいのは山々なんだけどね、俺今から仕事あるんだよね。もちろん、体動かす方の」

貴「ふーん…そうですか。頑張って下さい。できれば、手を動かす方の仕事もやってほしいんですがね…」

威「じゃ、行ってくるね＾＾」


ﾀｯﾀｯﾀｯﾀｯﾀｯ…

・

あぁ…廊下走ったらあぶないっての…


・


貴「はぁ……さっさと仕事終わらすか」


***************************

威「たっだいまー♪」

貴「おかえりなさ……Σうぇっ！？」

夜……っていっても、宇宙に昼も夜もねぇか。

地球でいうとそれぐらいの時刻に、神威は帰ってきた。

……血まみれで

貴「Σなんですかその服！！ちょっとは返り血気にしろよ！！」

威「そんなん気にしてたら、楽しめるもんも楽しめなくなるよ」

貴「仕事は楽しむもんじゃない！…で、あんたに怪我はないんですか？」

威「んー……あ！ここ、殺ってる最中に転んですりむいちゃって」

そういって見せられたのは、確かにすりむいた跡のある膝。

貴「ちょ、応急処置くらいしてくださいよ！！バイ菌入ったらどうすんだよ……」

消毒液どこに置いたっけ…

あぁ、あったあった

貴「動かないでくださいね。」

威「消毒なんて別にいいのに。俺は夜兎だよ？すぐ治るから」

貴「そんなん俺だって同じですよ。…念のためです」


・


威「……A、今日は優しいね」

貴「…うるさい」


・


(今日、俺ボケなかったよね)

(そうですね。お疲れ様)

九話　怪しい薬→←七話　子供の嫌いな野菜といえば

ラッキーアイテム

革ベルト

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す