56、私が止める ページ9
刹那、銃声が響き渡る。
自分含め、この場に居る全員がハッと息を呑んだ。
慌てて国木田を見ると、左肩が赤く染まっている。
瞬間、Aは焦ったように口を開く。
「谷崎さん、防弾チョッキ貸してくれませんか」
「え？」
「私が止めます。
直哉は、次こそお兄ちゃんを殺すつもりです」
Aには何となく、そんな予感がした。
彼、直哉は次で"最後にするだろう"と。
「危険すぎる、ここは私たちに任せて君は」
太宰たちは思った。
なぜ少女はこの場から逃げようとしないのか。
兄弟が危ない状況だとはいえ、普通の人なら自分も殺されるかもしれない恐怖で、すぐに逃げ出してしまうだろうに。
「お願いします」
しかし谷崎だけは。
少女のその真っ直ぐな眼差しと決意に、自分を重ねてしまったのだろう。
「…判った」
そう静かに答えた。
「僕も、ナオミが危険な状態だとしたら自分だけ逃げるなんてことはしないよ。……本当に、気をつけてね」
「はい……ありがとうございます。
私が次の弾丸を止めます。その隙に直哉を拘束してください」
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ぺぽん(プロフ) - めろ。さん» コメントありがとうございます、そう言っていただけて飛び上がるほど嬉しいです！これからも楽しく読んでいただけるように頑張りますね🙌 (2023年1月15日 5時) (
レス) id: 83a944f022 (このIDを非表示/違反報告)
めろ。(プロフ) - 国木田くんの夢小説あまり見かけないのでこの作品に出会えて嬉しいです！！この作品大好きなのでこれからも更新頑張ってください！応援してます！！！！ (2023年1月14日 23時) (レス) id: 8e324f8e54 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぺぽん | 作成日時：2022年12月18日 22時
