93、悪夢の意味 ページ46
荒い息と、全身にぐっしょりかいた汗。
あれは夢だったのか、と気づく。
「また…悪夢」
「大丈夫か?ずっと魘されていたが…」
国木田がAの背中を優しく擦る。
「大丈夫だよ。小さい頃から悪夢には慣れてるから」
「…そうか」
気まずそうにする国木田に背を向けてキッチンに向かう。
まだバクバクしている心臓を抑えようと、コップ一杯の水を一気に飲み干した。
「…はぁ」
いつもより一段と怖い夢だった。
それに、引っかかることがある。
『…お母さん』
夢の中で、自分は確かにそう言った。
『お兄ちゃんのお母さんは昔に亡くなってる。私は会ったこと無いから、夢に出てくるはずがない…』
となると、あの「お母さん」は…?
「うわぁぁぁ!」
その瞬間、国木田が叫び声をあげたことでAの思考は停止した。
「な、なに!?」
「A……は、早く来てくれ」
近くに寄ると、兄はぷるぷる震えた指で空中を指す。
「?」
そして青ざめた顔で、震えた声で、こう言った。
「
と。
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ぺぽん(プロフ) - めろ。さん» コメントありがとうございます、そう言っていただけて飛び上がるほど嬉しいです!これからも楽しく読んでいただけるように頑張りますね🙌 (2023年1月15日 5時) (レス) id: 83a944f022 (このIDを非表示/違反報告)
めろ。(プロフ) - 国木田くんの夢小説あまり見かけないのでこの作品に出会えて嬉しいです!!この作品大好きなのでこれからも更新頑張ってください!応援してます!!!! (2023年1月14日 23時) (レス) id: 8e324f8e54 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ぺぽん | 作成日時:2022年12月18日 22時