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ヴァルside
「あったわ。これね、、」
パラパラとぶ厚い本をめくる。
この本は惚れ薬に関する本。
たくさんの惚れ薬の事が書いてある。
本当はこのアタシには必要はないけれど、しょうがないわ。
だって、あの子には効かないから。
試しに今日、他の人に使って見たけれど←
ちゃんと効いたわ。
でもあの子には効かない。
やっぱり異世界だからなのか。
それは分からない。
そして、今惚れ薬の効果について書いてあるページを見つけた。
アタシはそれを真剣に読んだ。
「ふむ。��惚れ薬は、目の前の相手に惚れる薬である。その効果は種類によって様々。でも効かない人もいる。
それは、、、
目の前の人に惚れているからである��」
「��目の前に惚れている人がいなかった場合、想いが強くなる傾向がある��」
ん？
「んん！？」
今なんて書いてあった、、？
惚れている、、？
惚れている！？
「ちょっと、まって」
それって、それってっっ！
「嘘、でしょう、、、？」
もし、もしこの本が本当ならば、、。
「あの子は、アタシに、、、惚れている？」
だとすれば、効かないのが納得できる。
目の前にいなかったら想いが強くなる傾向があるって知らなかったし。
でもでも、、本当にそうなの？
アタシに惚れているの？
そう理解した時に顔が熱くなる。
「ヤバイわね、、、」
ずっとずっと好きだった相手がアタシに惚れている。
心の奥ではそうだと思っていた。
でも、それはあり得ないと、
そんな事は無いと思っていた。
この本に書いてあることが本当なら、、、
「自信がついたわ」
明日、お茶会の時に、あの子に確かめに行きましょう。
そしてこう言うの。
『貴方、アタシに惚れているの？』
ああ、楽しみだ。
明日が待ち遠しい。
早く、早く、手に入れたい。
あの子の全てを手に入れたい。
、、、、
ルーク「どうしたんだい？毒の君」
ーそんなに顔が真っ赤にしてー
「いえ、なんでもないわ」
ルーク「そうなのかい？(これはこれは、、。明日は赤飯を炊かないといけないね)」
何気にヴィルの事を理解したルークであった←
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作者名：雪月花 | 作成日時：2020年9月26日 21時
