拝啓神様…ちょっとチートすぎやしませんか？【ワールドトリガー】 (ページ47)

今日:17 hit、昨日:5 hit、合計:309,575 hit

第44話　太刀川慶① ページ47

太刀川さんがうるさくなりそうだったから一応本部に来てみた。

放課後だからかＣ級の学生たちでごった返している。

全く、こんなところで暇してるんなら勉強でもしろ。

「……太刀川ってどこに居るんだ？」

多分隊室が設けられているはずだけど…、こんな時は栞にもらった地図だ。

……。

現在位置がわからない…。

もう救いようがないな。

良し、とりあえず進もう。

そんで適当な人に聞こう。

？「あ、あんときのむかつく女」

「あ？って風間隊の菊地原」

いきなり失礼な奴だなって振り返ったら菊地原がいた。

歌川君も一緒のようだ。

「ちょうどいいや、太刀川さんがどこにいるか知らない？呼び出されたんだけど」

歌「それなら隊室だと思いますよ。風間さんが向かってましたから。良かったら案内しましょうか？」

「おお、頼むよ。あ、私は木霊林檎ね。むかつく女、なんて名前じゃないから」

菊「はいはい」

本当にコイツむかつくなぁ。

迅に一発でやられてたくせに。

まぁ、歌川君の好意は受け取っておこう。

としばらく歩いたところで”太刀川隊”というネームプレート的なアレが見えた。

ふむ、意外と近かったな。

歌川君に、(歌川君だけに)お礼を言って部屋の前で別れる。

さて、入るか。

「お邪魔しまーす」

太「おお、林檎！！」

風「林檎か。太刀川に呼ばれたか？」

「そうですね、そうなります」

太刀川をギロリと睨む風間さん。

うわぁ、迫力あるなぁ。

太「いいでしょ！こっちだって単位がかかてってるんだからさ」

「普段からしてないからこうなるんですよ」

風「全く、その通りだ」

？「あ、私外出してきますね～」

私たちのほかに唯一残っていたオペレーターさんが出て行った。

そうして太刀川さんにとっては地獄のレポート処理の時間が始まったのだった。

「太刀川、ここ間違ってる」

太「あ、ほんとだ！えっと…」ｶﾁ…ｶﾁ

「打つの遅すぎ。そんなんだったらいつまでたっても終わらないよ」

太「仕方ないじゃん。おぼえてないんだから」

風間さんは防衛任務のため、10分ほど前に抜けていった。

風間さんに任せられたのだからしっかりきっちりこなしていくよ。

「こっちはこの表現のほうがポイントが高いよ」

太「なるほど、じゃあこっちは？」

「これはこのままでいいよ。下手にいじって評価落としかねないし」

太「林檎は頼りになるなぁ～」

そりゃどーも。