拝啓神様…ちょっとチートすぎやしませんか？【ワールドトリガー】 (ページ38)

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第35話　黒トリガー争奪戦⑤ ページ38

迅「カメレオンか」

そして迅のほうへ太刀川が行く。

太「誰が負けるって？」

迅「できれば全員がいいかなぁ」

競り合いが続く。

二人はおそらく屋根の上にでもいるだろう。

じゃないと二人のとばっちり受けそうだし、現に私も屋根の上に避難してるしね。

さて、どうしよう…。

風間さん達を撃破しないといけないんだけどなぁ。

おや、狙撃手が位置を変えるみたいだね。

…さっき当てとけばよかったなぁ。

まあいいや。さっさと見つけよ。

というかさっきから見てるけど二人の喧嘩には巻き込まれたくないなぁ。

アレ私だったらもうベイルアウトしてるもんね。

「っと、シールド」

危ない危ない。射線に入ってたか。

でも、今度はちゃんと逃さないよ～？

「バイパー、出血大サービスver。絶対に落とす」

バンバン

エメラルドグリーンの光が本部のほうへ向かうのが見えた。

うん、スナイパー一人削れたっと。

というか迅結構危ないんじゃない？

研究されてるみたいだし。

さて、ガレージに入ったみたいだけど、私は後ろで待機しとくか風間さん達の相手をするか…。

出来れば待機がいいんだけどなぁ。

むこうは追い詰めたと思ってるかもしれないけど、逆に追い詰められてることに気づいてないんだろうか。

風刃は物体を通して斬撃を繰り出す。

なら、四方を囲まれたガレージなんて、迅の手のひらの上も同じじゃん？

そのあと、歌川がベイルアウト。

あれ、スコーピオンで動けないじゃん。

読み逃してるな。でも、

「やっぱり迅のほうが一枚上手だ」

ニッコリと人の悪い笑みを浮かべて屋根から状況を見守る。

もう、私の出る幕はないでしょ。

さて、もう一人のスナイパーさんのところへ行くか。

屋根を伝って向かう。

あのガレージが狙えそうなそれなりに高い場所って言ったら結構限られてくるし。

「hello？How are you?」

奈「…！」

思いっきり死角から話しかけてやった。

身構える奈良坂だっけ、にそんなに身構えなくても攻撃はしないよ、と伝える。

「ちょっと様子見に来ただけだから。まぁ、攻撃してくるなら別だけど」