拝啓神様…ちょっとチートすぎやしませんか？【ワールドトリガー】 (ページ36)

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第33話　黒トリガー争奪戦③ ページ36

「警戒区域から出ちゃいますけど、どうします？」

迅「それまでに決着がつくから大丈夫」

それなら大丈夫だけど…。

さて、一回太刀川とも打ち合ってみたいなぁ。

とそんなことを考えてたら風間さんがこっちにやって来た。

うわぁ。

困ったなぁ。

風「お前はどうして迅の弟子になった」

「それはこっちが聞きたいですよっ、っと」

風間さんのスコーピオンを受け止め、競り合いになる。

力ではこっちが不利かのような気がするが、まぁ大丈夫でしょ。

身長で勝ってるから重力という大きな地球からの力を得てるし。

ようやく風間さんが離れたところで後ろから風間隊の一人…。確か菊地原だったかな？が私のほうへ向かってきた。

いやいや、突っ込んで来たらダメじゃん？

弧月を軽くふるいながら彼の攻撃を避ける。

ついでに軽く傷をつける。

迅のほうは太刀川とまたやってるし、やっぱり実力の違いというのを感じるなぁ。

あとどや顔むかつく。

「迅さーん、こっちの風間隊二人は任せてくださーい」

迅「おう、まかせた」

よし、任された。

菊「そうそう簡単にやられないよ」

「そのくせして傷つけられてんじゃん。なに、強者の余裕とでも言いたいの？馬鹿なの？戦場では気を抜いたほうが死ぬって歴史で習わなかった？」

菊「むかつく女」

「そりゃどーも」

歌「本当にC級にもなってないのか！？この実力はB級はおろか、A級にも匹敵するぞ」

まぁ、コンディションがそろえばA級とも渡り合える自信はある。

でも、今はコンディションそろってないんだよねぇ。

ほら、マニュアルがない。

私生粋のゆとり世代だからさぁ。

事前学習が必要なわけよ。

そんなことを言いながら攻めてきた二人のスコーピオンをまとめてはじき返す。

というかなんで刀身に穴開いてるんだろうねぇ。

これじゃあまとめてくださいって言ってるみたいなもんじゃん。

はじき返した瞬間弧月をしならせて攻撃する。

防御するすべを持たない相手は傷を負う。

うん、まだ迅に比べれば簡単な相手だな。

菊「まともに戦う気なんてないんですよ、この人は単なる時間稼ぎ。今頃きっと玉狛の連中がネイバーを逃がしてるんだ」

風「いいや。迅は予知を使って守りに徹しなかった。こちらのトリオンを確実に削っている。こいつの狙いは俺たちをトリオン切れで撤退させることだ」

迅「あーらら」

「ばれましたねー」

ざまぁ。