25.事情説明2 飛ばし可能 ページ26
シ「ラースちゃん、気付いたってどうやって?」
ラース「いや、5年前に会った時ロウって名前を聞いてユグノアの前王の名前だったからな。その方が姫と呼んでいたからきっと本物の姫だろうと。
そこからユグノアといえば16年前の悲劇の事を思い出してあの場にはデルカダールの姫も亡くなっていたはずだがデルカダール国王がおかしくなったのもあの頃から言われ始めたからな。
あの発表が嘘ならもしかしたらマルティナはデルカダールの姫なのでは?と予想していたんだ」
マ「........」
べ「名前だけでそこまで普通考える?」
ラース「いや、旅人にしては互いに何処か気品さを感じたしな。話し方や仕草とかにな」
セ「ラース様、素晴らしいですわ。探偵の方みたいでした」
シ「ちょっとマルティナちゃん?大丈夫?」
マ「.....私やロウ様の気憂は一体」
ラース「まあただの仮説に過ぎなかったからな。言われてなかったら確信出来なかった。言ってくれてありがとな」
マ「あなたは本当に頭が回るのね。ロウ様にもお伝えしておくわ」
シ「それでね、今度はイレブンちゃんの事なんだけど」
ラース「おい、本人いないけどいいのか?」
べ「本人にはちゃんと確認とってきたわ」
ラース「そうか、それで?」
マ「あの子は実はユグノアの王子なの」
ラース「マジか!綺麗だとは思ったが分からなかったな!あれ?このパーティー王族の割合おかしくないか?俺敬語の方がいいか?」
マ「ふふ、普通でいて大丈夫よ。変に畏まられるとこっちも固くなっちゃうわ。それに私は姫よりももう旅人としての生活の方が長いしね」
シ「それにね、このパーティー若い子が多いからラースちゃんは今最年長クラスよ。そんな子が敬語なんてしなくてもいいのよ」
ラース「え?俺今27なんだがこれで最年長クラスなのかよ!もしかして....この年齢はもうおっさんなのか?」
セ「大丈夫ですわ、ラース様。私はお兄さんみたいな感じだと思っていますわ」
ラース「喜んでいいのか?それは?ハァ、何だか色々知って疲れたな。俺は甲板の方に行くよ、ありがとな」
シ「またお話しましょうね〜」
甲板
カ「お、ラース、随分賑やかだったな。もう少しで光の柱に着くみたいだぜ」
ラース「ああ、わかった。ありがとな、カミュ.....
なあ、知ってたか?27っておっさんなんだってよ」
カ「何話してたか知らねえがラースはまだおっさんじゃねえだろ」
ラース「そうだよな、まだ...若いよな」
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作者名:はるさめ | 作成日時:2020年1月7日 23時