. ページ44
.
BC「理由は……話せばAは混乱すると思う。なかなか受け入れられないと思うけど、一回でいいから俺の話を聞いてくれないかな」
『……』
BC「俺だって、リクスがこんな奴だと思ってなくて混乱してる、でもこれもAを守りたいからで……」
『っ、なに、その【リクスの存在が私にとって害悪】みたいな言い方……もう嫌だ、今は話せない……』
BC「A!!」
もうこれ以上聞きたくなかった。
チャニオッパの横から逃げ出して、走る。
走って、走って、走って。
もう暗いから誰も来ないだろうと思って、家から少し離れた公園に入って、ブランコに腰掛ける。
『どうして……どうして、急に、リクスのことを……』
リクスは、私とチャニオッパが付き合ってからもそれまでと変わらない距離感で接してくれていた。チャニオッパも、幼馴染だという私の言葉を信じてくれていたし、そのうち2人も仲良くなっていったから何の不安もなかったのに。
……
本当に?
チャニオッパは、人のことを根拠もなしに悪く言わない。正確には、人のことを悪く言うオッパを見たことがないんだけど、それでも断言出来る。
そんなオッパがどうして私にこんなことを言った?
もしかしてオッパは、幼馴染の私が知らないリクスを知っている?
『そんなこと……あるのかな』
冷静になってきた頭で辿り着いた結論は、にわかには信じられないもので。でも、オッパのこれまでの人柄の良さが、その結論を揺らぐことなく証明するかのようで。
『……だめだ、やっぱりオッパと話そう。私がもっと早く冷静になれていればよかったんだよね、』
やっと切り替えることができて、そうと決まれば早いうちじゃないといけない、と慌てて立ち上がる。
その時だった。
FL「あれ?A?」
よく知った声がした。
(続きます)
285人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
るぇもん(プロフ) - 細かくて申し訳ないのですがジソナではなくジソンアだと思います… (2022年7月12日 21時) (レス) @page22 id: 32736c39e3 (このIDを非表示/違反報告)
いちごだいふくlike(プロフ) - サラさん» ほんとですかまたまたお世辞がお上手なんだから、、、ちゃんと神作にできるように頑張ります、、! (2021年1月30日 19時) (レス) id: 851fdc26ff (このIDを非表示/違反報告)
サラ(プロフ) - いちごだいふくlikeさん» プロフィール見ました!!プロフィールから漂う神のようなお話の予感…更新頑張ってください!! (2021年1月29日 22時) (レス) id: 1943299eac (このIDを非表示/違反報告)
いちごだいふくlike(プロフ) - 1.0神無月さん» うわああ嬉しいお言葉本当にありがとうございます!!私自身まだ書けていないメンバーもいるので続き作ろうかな、と悩んでいたので嬉しいです!長編の方もありがとうございます!! (2021年1月29日 21時) (レス) id: 851fdc26ff (このIDを非表示/違反報告)
いちごだいふくlike(プロフ) - サラさん» お待たせしました!!!取り急ぎ開設したのでよければぜひお読みください!! (2021年1月29日 21時) (レス) id: 851fdc26ff (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:あすてい | 作成日時:2020年12月7日 15時