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ンダホ「うま!!めっちゃ美味しいです!!」
シルク「すげえ……!」
お二人が感動したように一口噛み締めてから、すごい勢いで食べ始めた。……材料足りるんかな。
ちなみにさっき意を決心して鍋を運んだ時に、さらっと名前を言ってさらっと挨拶した。そう、あくまでもさらっと。
『こんばんは、私菊子の孫のAといいます。今日はうちのおばあちゃんが本当にありがとうございました、いっぱい食べていってくださいね』
我ながら完璧だと思う。(自画自賛)
皆お腹が空いてたのか、すごい勢いで鍋がなくなっていく。
まあ私は彼らが来る前にがっつりオムライス食べといたから、適当に野菜を取ってそれを少しずつつまむ程度で何も問題ない。
『あ、お代わりどうですか?入れますよ』
シルク「あ、すみません!ありがとうございます!」
『いえいえ……あ、お茶入れますね』
ンダホ「あぁすみません!!ありがとうございます!!」
敬語じゃなくてもいいのにな、と思いつつ、両方が敬語な今が一番安全なのかもなとも思うし、複雑だなと思いながら白菜を口に入れた。
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ひとしきり皆の食べる勢いが落ち着いたところで、ついにFischer'sさんの自己紹介に移った。
シルク「えーと、個人の紹介の前に僕達全体の紹介をするんですけど、僕達は普段”Fischer's“っていうグループで動画をネット上に投稿しています。
Aさんはありがたいことに、もう既に動画で僕達のことを知って下さっているみたいですが、」
そういうシルクさんと目が合って、微笑まれた。何となく予想はしてたけどやっぱりマサイさん、私のこと話してたのか。
シルクさんの前置きの後、皆さんそれぞれ動画の名前で自己紹介をされた。シルクさん、ンダホさんと続いて、
マサイ「えー、僕はマサイって言います。このお家の隣に住んでいます……」
そのあと、少しの沈黙。
そういえばマサイさんって動画でペラペラ話す方ではないもんなあ、最近は割と話してるけど。…………あ、今の自分視聴者だった。
するとまるで私の心の内を読んだように、
マサイ「……あの、僕初めてAさんに会ったときに、悪質な視聴者さんだと勘違いして冷たく対応してしまって、すみませんでした。Aさんは、自分が視聴者だから僕達と距離を取った方がいい、ってすごい気を遣って下さって……ありがとうございます」
そう、言われた。
ああ、なんだ。自分、
こんなに身構えなくてよかったんだ。
肩の力が抜けた気がした。
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いちごだいふく(プロフ) - hina4428さん» コメントありがとうございます!気になるところで長い間止めてしまっていました……ただいま更新しましたのでぜひ読んでいただければ嬉しいです! (2019年8月27日 16時) (レス) id: 619c5266ec (このIDを非表示/違反報告)
hina4428 - きになるっ!…続きがっ…気になるぞぉぉぉぉぉ!!!更新待ってます! (2019年8月15日 21時) (レス) id: bd94ce952c (このIDを非表示/違反報告)
いちごだいふく(プロフ) - めろこさん» コメントありがとうございます!そしてなんて嬉しいお言葉……!これからも頑張ります! (2019年5月29日 20時) (レス) id: 0069fa8620 (このIDを非表示/違反報告)
めろこ - いちごだいふくさまおかえりなさい。最近読み始めてまた更新して下さうことを楽しみにしておりました。これからの更新楽しみにしております! (2019年5月28日 22時) (レス) id: 9c37dcd8ea (このIDを非表示/違反報告)
いちごだいふく(プロフ) - ハルキさん» コメントありがとうございます!!嬉しい限りです、これからも頑張ります!(^^) (2019年3月24日 11時) (レス) id: 0069fa8620 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:いちごだいふくlike | 作成日時:2018年12月5日 22時