愛しい君へ

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ym side



流れ星に願い事をしたあの時から何年もたち


俺達は高校3年生になった。


今でも病院に通い続けている俺は


運動なんて1度もしたことがないし公園で鬼ごっことかもやった事がない。


小学生の頃はやりたくて仕方なかったが高校生にもなれば特に運動がやりたいとも思わなくなった。


でも、ひとつだけ俺がやりたかったものがある。


それは






ク｢では、今から体育祭の種目を決めます｣





そう学級委員が話し始める





｢あ、俺は出れないんで…｣





毎年、見学の俺。


俺だって1度くらい出てみたかったな……。


リレーでアンカーなんてして1番でゴールとかやりたかった。





ク｢体育祭あっちぃから俺も見学してえー｣


｢サボるなよ！｣


ク｢分かってるよ、ははっ｣





そう言って笑うクラスメイト


そんなんなら変わってくれよ…






俺はあと何年生きれるのかすらわからない


子供の頃に20歳まで生きられるかどうかわからないと知ってから


歳をとるのが怖かった。


誕生日が来る度にあと何年生きれるのか気になって誕生日なんて来なければいいのにと何度思ったかわからない。


だから生きてるうちにやりたいことやって楽しく過ごそうって決めたんだ。


だから見学だろうがなんだろうが少しでも病気だということを忘れたくて、必死で盛り上げて騒ぎまくった。







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