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「…あぁ。分かった。すぐに手続きを済ませてやる。待っていろ。」
聖帝はすぐに手続きを取ってくれた。
(もっと早くにここに来れば良かったな…。私、ほんとバカ。)
―寮―
ここはフィフスセクターに所属している者だけが入れる建物。表向きは普通のアパートという設定になっている。
(ここが私の部屋か…)
白いドアで他のドアよりも少し大きい。中に入ると一人暮らしにしては十分な広さの部屋で、生活に必要最低限の物がそろっている。
『ピーンポーン』
インターホンの音だった。
「はい、基山です。」
「私は磯崎研磨と申します。シード長様が本日よりこちらに住むと聞いた為、挨拶に来ました。」
「あ、そっか、私がシード長か。」
私がそう言うと、磯崎は驚いた顔をした。
「どうしたの？磯崎君。」
「いいえ。何でもありません。」
「あ、タメ口で良いよ。」
「あぁ。お前、本当にシード長なのか？」
「あ、やっぱ敬語で。」
「断る。」
「なんだとっ！」
(磯崎君、こういう子だったのか…だよねーいまどき素直な子なんてあんまりいないもんねー…。)
「取りあえず、挨拶に来ただけだからな。じゃあな、シード長さん。」
そう言って去って行った。
(シード長だけ強調された！腹立つ！)
私も部屋に戻った。
部屋の整理が終わり、ソファに座ってテレビを見ていた。
テレビを見ていたらテレビの横に、黒くて小さくて動きが素早いゴキブリという名の…
「ゴキブリじゃん！どうしよう…！そうだ磯崎君なら！」
私は急いで部屋を出て、隣の磯崎君の家の前に言った。
「いーそーざーきーくーん、いーそーざーきーくーん、……。おい！出ろや磯崎ィ！」
私は叫びながら、ドアを叩きながら、ドアを蹴りながら、ドアノブを乱暴にひねりながら言った。
必死だったのだ。インターホンも連打した。
「うるせぇ！」
「ゴキ○ットよこせぇ！」
「…おらよ。」
「ありがとう！」
その後、磯崎君のゴキ○ットのお蔭で無事にゴキブリを倒せた。
「ありがとうね！磯崎君！」
「おう。…つーかやるよ。」
「え…」
「ほ、ほらお前まだ引っ越してきたばかりだろ。」
「磯崎君…。……ゴキ○ットじゃときめかないからな。」
「そういう意味じゃねぇよ！」
磯崎研磨…面白い子かもな…。
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はるぽん太(プロフ) - raraさん» ありがとうございます！この様なコメントを頂けてとても嬉しいです！自分もこんな風に心が強くなれればいいなって思って書いてましたね…(-_-;) (2016年12月30日 10時) (
レス) id: 351b4983ee (このIDを非表示/違反報告)
rara - 心が強い主人公かっこいいですね！とても面白いです (2016年12月14日 22時) (レス) id: ed13405e15 (このIDを非表示/違反報告)
はるぽん太(プロフ) - アルデナさん» ありがとうございます！なかなか更新できずにすみません！急いで更新させて頂きます！ (2016年1月6日 17時) (レス) id: abe5212302 (このIDを非表示/違反報告)
アルデナ - 更新ファイト！です。 (2016年1月5日 22時) (レス) id: d7f047dca4 (このIDを非表示/違反報告)
はるぽん太(プロフ) - 秋桜さん» ありがとうございます！この様なコメントを頂けてとても嬉しいです！ (2015年12月27日 22時) (レス) id: abe5212302 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：はるぽん太 | 作者ホームページ：http://ｐｐｐ
作成日時：2015年5月6日 18時
