51 ページ3
財前総理からハンコを貰えばすぐにでもフィフスセクターは潰せる。
私は財前総理の事は詳しくは無いが、その娘の塔子お姉ちゃんなら知っている。
昔はイナズマジャパンの人達によく遊んでもらった。
イナズマジャパンでは無いけれど、塔子お姉ちゃんも兄さん達と一緒に居た。
「見えてきたよ。」
リュウジ兄さんはピストルを準備していた。
「何でピストルなの？」
そう聞くと、もう1つのピストルを私に押し付けて、
「これは護身用だ。一応最悪の事態に備えての事だから…、本当は俺らもこんな物を持たせたくはないし、関わらせたくもなかった。ごめんな、（人1）。」
リュウジ兄さんが辛そうな顔をしていた。
「ううん。うまく言えないんだけど、サッカーを守りたい気持ちは同じなんだから…えと、兄さん達の大好きなサッカーを守るためだったら大げさだけど私、犠牲になっても良いって思ってる。だからその…悲しい顔しないで…！ヒロト兄さんもだから！」
「（人1）…。」
「だめだなぁ。妹にそんな事言われちゃうなんて…、」
リュウジ兄さんは困ったような顔をする。
「（人1）、全て終わったら存分にお兄ちゃんを甘やかしてよね。」
ヒロト兄さんがこちらに向かってウインクした。
「もちろん！」
私も出来ているかは分からないが、ウインクで返してみた。
『（人1）、本当に天使…。』とかヒロト兄さんの方から呟きが聞こえたが、聞こえないフリをした。
「さぁ、着いたよ。」
シートベルトを外し、外へ出る。
後は中に居る総理に渡せば終わり。
だが、現実は甘くは無かった。
囲まれていたのだ。
ここの駐車場はもう完全にフィフスセクターの手に落ちている。
「さぁ、データを渡せ。」
スーツを着た人が言った。
他の人は銃をこちらに向けてきている。
一歩でも間違えれば撃たれてしまう。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 41人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
はるぽん太(プロフ) - ゆゆなさん» ありがとうございます！まさかここまで続くとは思ってもいませんでした。本当にありがとうございます！とにかく嬉しいです！ (2016年1月7日 15時) (
レス) id: abe5212302 (このIDを非表示/違反報告)
ゆゆな - １コメだ〜！！続編、おめでとうございます!!!!それからお久しぶりです、はるぽん太さん！これからも楽しみにしてます!更新頑張ってください！！ (2016年1月7日 15時) (レス) id: 2714492d95 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：はるぽん太 | 作者ホームページ：http://ｐｐｐ
作成日時：2016年1月6日 19時
