行方不明者、藍上 ページ28
あの後、みんなの信じられない、といったような顔に見送られ、黒霧に連れてこられた。
「…おいお前、何してくれてんだよ。」
荼毘の不満そうな声が散らかったバーに響く。
「…皆に手を出さない、と約束したのはそっち。ましてや攫ってくるなんて以ての外。
…皆に手出しは無用。
私がいるでしょう？
要件は何。」
有無を言わせぬしっかりとした口調で話す。
…殺されるかと思ったけど。
「…まあいいさ。雄英は、大事な生徒を奪われ、絶望しているだろうよ。
それに、本命はお前だもんなぁ。」
むしゃくしゃしたように首をかいていた手を下ろし、ニタリと笑う。
「…どうして、私を狙ったの。」
「“ゴッドアイ”」
唐突にそう言った。
「っ、」
「お前のその左眼に宿る力さ。わかるよなぁ？
でもさ、最近調子おかしいよな？」
ギクッと肩が上がった。
…だって、身に覚えしかなかったから。
「なん、で、それを…」
私の答えを聞き、更にニタリと笑う。
「そりゃあ………＿＿＿＿＿＿」
・
・
・
・
・
『…ばいばい。』
あの涙ながらの笑顔と、震えた声が、僕の脳内にはずっと響いて離れなかった。
かっちゃんを、今まで敵だと思ってた人が急に押し、霧の外に出したのも驚いた。
…けど、それ以上に、マントを深く被っていたのが、
“本物”の藍上さんだったのに驚いた。
…藍上さんは、強い。
そう簡単には敵に捕まる、なんてヘマはしないと思うんだ。
…なのに逃げようとせず、
寧ろ敵のフリをしていた。
「あー緑谷！目ぇ覚めてんじゃん、オハー」
「え？」
「テレビ見たか！？学校いまマスコミやべーぞ。」
「春の時の比じゃねぇ。」
「メロンあるぞ！皆で買ったんだ！」
急にガラッとドアが開き、A組の皆がゾロゾロと病室に入って来た。
そして、僕の他にもこの病院に、
耳郎さん、葉隠さん、八百万さんが入院していることを知らされた。
…びっくりしたのが、
「クソナードが！たかが敵1人にへたばってんじゃねぇよ！」
かっちゃんも来ていたってこと。
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咲楽 - とても面白いです！続行へんも今から読みます！ (2022年1月1日 23時) (
レス) @page40 id: 5b8ca2bcc2 (このIDを非表示/違反報告)
ミナ @メイン(プロフ) - 遊星さん» また更新再開します！！遅くなってすみません、読んでいただけると嬉しいです！ (2019年3月7日 19時) (レス) id: dbbaa59aee (このIDを非表示/違反報告)
ミナ @メイン(プロフ) - ちぃとんさん» ありがとうございます！！そう言ってもらえて嬉しいです！！ (2019年3月7日 19時) (レス) id: dbbaa59aee (このIDを非表示/違反報告)
ミナ @メイン(プロフ) - 桜さん» ありがとうございます！！私もこの夢主ちゃん気にいってるんです！ (2019年3月7日 19時) (レス) id: dbbaa59aee (このIDを非表示/違反報告)
ミナ @メイン(プロフ) - 莉奈さん» そう言ってもらえて嬉しいです！これからも頑張っていきますので、よろしくお願いします！ (2019年3月7日 19時) (レス) id: dbbaa59aee (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ミナ x他1人 | 作成日時：2018年10月21日 7時
