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・
「落ち着け…」
落ち着くんだ俺。
今、輝夜は、
多分ダンって奴に攫われた。
あいつがボスだ。
…さて、ここからが問題だ。
俺は今、武器と呼べるものは、
この箒しか持ってない。
しかも、飛ぶことができるだけだ。
…せめて何か、
攻撃できる呪文を教わっとけば………
…考えろ、考えるんだ。
今俺にできることは…
「…悠斗か?」
「っ!?」
いきなり名前を呼ばれて、
思わずあたりを見渡す。
幸い、あの手下たちは
ボスについて行っていていなかった。
「悠斗…だよな。」
声がするのは、
あの人が倒れている広場から。
俺は茂みから出た。
「…っ!?卓也!?」
そう、声の主は卓也だった。
「お前、どうしたその格好…」
…仕方ない、こいつには話そう…
「実は…」
*
「は?魔王?輝夜さんが
魔法使い?そしてその手伝い?………」
「悪い、混乱させてしまうかもだけど、
全部本当だ。」
「だよな、
悠斗が
こんな冗談言うはずないもんな。」
「というか、お前、
気絶させられたんじゃないのか?」
「いや、なんか魔法?かけられる前に
気絶したフリして、
なんもかけられなかった。」
意外とすごいな、こいつ…
「悠斗、俺も協力する。
輝夜さんを助けよう。」
「…え?」
「場所はわかるんだ。
さっきまで俺もそこにいて、
こっちに連れてこられたから。」
今俺にできるのは………
「………じゃあ、頼む。」
輝夜を、助けることだ。
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あや - ミナさんの小説、ほんとに面白すぎます!私にはこんな文才ないんでうらやましいです…これからも頑張ってくだい!応援しています! (2020年5月29日 14時) (レス) id: c76ac59f23 (このIDを非表示/違反報告)
ミナ @メイン(プロフ) - シグさんSさん» ホントなんですよ笑 でもそう言ってもらえて嬉しいです!また思いついたら挑戦してみようと思います! (2018年12月24日 9時) (レス) id: dbbaa59aee (このIDを非表示/違反報告)
シグさんS - 面白かったです!…初めてのファンタジー?うそだぁ。絶対初めてじゃないって。こんな面白いのに初めてっヤバイって。というレベルで面白かったです!これからも頑張って下さい! (2018年12月23日 21時) (レス) id: e6f3c704f0 (このIDを非表示/違反報告)
ミナ @メイン(プロフ) - 如月 唯奈さん» ですです笑 でも上手くできていたならよかったです! (2018年12月23日 8時) (レス) id: dbbaa59aee (このIDを非表示/違反報告)
如月 唯奈 - え?初めてなんですか?話の展開とか、面白いので二週繰り返して見てしまいましたっ! (2018年12月22日 22時) (レス) id: 0a57facb33 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ミナ | 作成日時:2018年6月28日 17時