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そして次の日。
いつもより早めに寝て、
昨日のあれは夢であった、
そう思い込んだ。
「よっ、悠斗。」
教室に入ると、
俺の数少ない友達の一人である、
安藤卓也が声をかけてきた。
「………どうしたんだよ、
そんなにニヤニヤして。
キモいぞ。」
「うわー、悠斗君ひどーい。
ま、そんなことはどうでもよくて。」
棒読みで冗談を言うと、
さっきの顔よりももっとにやけさせて言った。
「今日、転入生来るんだってよ、しかも女子!」
…そんなことか。
「はぁ、本当に興味なさそうだな、お前。」
「まあな。」
俺は女は嫌いだ。
なんでって?…うるさいから。
そして、女と関わっても
いいことないと思ってるから。
「勿体無いよなーお前、モテんのに。」
「…興味ないし。」
本当に。興味なんて、一ミリも無い。
「いいよなー、そんなこと言ってみたいわー」
「てか、お前も野球部でモテんじゃねーの?」
卓也は1年にして野球部のレギュラー。
成績はあれだけど、
よく女子と絡んでるのを見る。
「いや、お前と比べものにならねーよ(笑」
すると、教室のドアが開いた。
「HR始めるぞー、席つけー」
先生が入ってきて
卓也も「やべっ」と言って席に着いた。
例の転入生のことか、教室もソワソワしている。
…なんでそんなに興味が湧くんだろうか。
…俺だけか、こんなに興味がないのって。
「…ではー、みんな知ってると思うが、
今日は転入生がいます。」
「おぉー!」
「どんな子かな?」
先生の一声で教室が湧いた。
「…じゃ、転入生を紹介するぞー。
輝夜、入れー。」
ガラッ
クラスメイトは開いたドアに注目する。
俺もボーッとしながら眺めていた。
しかし、入ってきた女子を見て、
俺は思わず二度見し、目が覚めた。
だってそいつは………
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「はじめまして!輝夜結菜です!
知ってる人いないので、仲良くして下さい!」
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………昨日の、あの自称魔法使いだったから。
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あや - ミナさんの小説、ほんとに面白すぎます!私にはこんな文才ないんでうらやましいです…これからも頑張ってくだい!応援しています! (2020年5月29日 14時) (レス) id: c76ac59f23 (このIDを非表示/違反報告)
ミナ @メイン(プロフ) - シグさんSさん» ホントなんですよ笑 でもそう言ってもらえて嬉しいです!また思いついたら挑戦してみようと思います! (2018年12月24日 9時) (レス) id: dbbaa59aee (このIDを非表示/違反報告)
シグさんS - 面白かったです!…初めてのファンタジー?うそだぁ。絶対初めてじゃないって。こんな面白いのに初めてっヤバイって。というレベルで面白かったです!これからも頑張って下さい! (2018年12月23日 21時) (レス) id: e6f3c704f0 (このIDを非表示/違反報告)
ミナ @メイン(プロフ) - 如月 唯奈さん» ですです笑 でも上手くできていたならよかったです! (2018年12月23日 8時) (レス) id: dbbaa59aee (このIDを非表示/違反報告)
如月 唯奈 - え?初めてなんですか?話の展開とか、面白いので二週繰り返して見てしまいましたっ! (2018年12月22日 22時) (レス) id: 0a57facb33 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ミナ | 作成日時:2018年6月28日 17時