恋した相手は、魔法使いの君でした。【名前変換オリジナル】

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出会いは、本当に突然過ぎるほど突然だった。






あれは高校1年の5月のゴールデンウィーク明け、









俺は先生に分からなかった国語の問題を



聞きに行った帰り道を歩いていた。







作者の気持ち、なんてわかるわけないだろ、



エスパーじゃあるまいし。






…まあ俺が冷たいから



作者の気持ちなんてわからないんだろうけど。






……まあ、そんなことはどうだっていい。






俺は暗い道を歩いていた。






その時だった。







「退いて退いてー！！」






何処からか声がした。






…女か？






俺は辺りを見渡す……







が、どこにも誰もいない。









するとまた、





「ぎゃー！ぶつかるーー！」





声がした。……上から。






なんで上から？と思うが、一応夜空を見上げる。






……それから一瞬だった。






「ふぎゃ！」






変な声と共に、女が落ちてきた。






……落ちてきた？






「いたた…」






痛そうに腰をさすっている、目の前の女を、


俺は怪訝な目で見ていた。






…だって、空から降ってきたんだぞ？






怪しい、以外の何者でもない。






すると、女は俺を見上げた。






「ごめんねー、ちょっと落っこちちゃって。


君、大丈夫だった？」






落っこちたって…



周りにはこれといって大きな木もない。



落ちるとしたら、本当に空からだ。






…ていうか、なんでこいつは死んでないんだ？




あの距離から落ちてきて、


死なないことはほぼない。






……こいつ、何者なんだ？






すると、女は俺が怪訝な顔をしていたのが

わかったみたいで、






「こらー、


女の子にそんな顔しちゃいけませんよー、」






…なんなんだこいつ。






「お前、何者？どっから落ちてきたんだ？」






すると、女はニカッと笑った。






「私、Aっていうの。


さっきは箒から落ちちゃって。





あー、焦ったー」





…箒？






「私、魔法使い。よろしくねー」







こいつは危険だ。



俺のセンサーがそういってる。



っていうか、本能だ。






マジでこいつはやばい。






……こういう奴には関わらない方がいい。






俺は無言でそこを立ち去った。







「あー、ねえ、人間くーん、待ってよー」






なんか言ってるけど俺は無視した。






……疲れてるんだ、きっと。






俺は家に帰って早めに寝た。






……さっきのは悪い夢だ。






俺はそう思いながら眠りに落ちた。








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