開幕の準備�� ページ46
3人は、ロンドンにいた
先程の場所とは正反対で、人や車が忙しなく行き交っている
当然大きな建物も多いが、所々に豊かな自然も見受けられ、古き良き街といったところだろうか
「『101匹わんちゃん』の世界だよ」
「随分と文明が進んでいるのだな」
「おじいちゃんには珍しいもんばっかだろうな」
「…喧しいトランプ兵の様な事を言うな」
クックッと楽しそうに喉で笑うエイトフットを冷たい目で見るアップルだったが、彼は動じない
「ふふ、喧嘩もいいけど、"彼"の所に行かないと」
「ん、あぁ。で、どこに居んだ？」
「流石にそれは私の魔力をもっても分からないな。ただ、向こうはこちらに気付いているから、恐らく来てくれると思うよ」
君のようにね、とアップルを見やった
「気付いているのならすぐに飛んできそうな気もするがな。まだパピーだろう？」
「え…そこそこな成犬じゃねぇの？」
なぁ？とマルフィに同意を求める
「私も彼は成犬だと思うな。割と賢いし、落ち着いている時は大人びているしね。それに彼は、どうすれば自分の姿が魅力的に見えるかを知っているよ」
リクルーティングでは仔犬っぽいけど、それも1つの魅力としてなのだろう、と付け足す
すると、アップルは何かを思い出す様に宙を見て話し出した
「…毎日散歩散歩と言われればパピーにも思えてくる。早朝、もしくは疲れている夕方に滅茶苦茶な散歩をせがまれる私の気持ちがお前らに分かるか？」
「なんで急に喧嘩腰なんだよw」
「君でないと行かないというしね」
前にファージャが連れて行こうとして苦労したらしいじゃないか、と彼も思い出す様に言った
この鴉、アラビアの鸚哥とは随分仲がよろしいようで、お互いに軽口を叩き合う程である。現に今も彼女の過去の苦労をくすくすと面白そうに笑っているのが良い証拠だ
数日後、彼女に会った暁にはまた、思う存分揶揄うつもりなのだろう。悪戯を思い付いた子供のように、二ィと口端を吊り上げている
と、その時、前方から何かが猛進してきた
それは、一直線且つ一切のブレーキも躊躇いも無く
当然、彼はその何かと共に後ろにひっくり返り、ドーンと大きな音を辺りに響かせる
「wwwおいおい、大丈夫かおじいちゃん」
派手に地面とご対面したアップルに、流石に一頻り笑ってから心配の言葉をかけると、彼は
「やっぱりお前はパピーだろう！！」
と、自分の腹の上でお座りしている犬に向かって吠えた
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 125人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
だきまくら - あいむさん» ですね...なんというか噂的にも...ね... 手下たちにからかわれて、Mr.にも絡まれてあのわちゃわちゃしたリクが好き 免許皆伝して、スキャちゃんが離れていくと考えると涙が... 守りたいあの笑顔、本当にその通りです！ (2018年9月18日 22時) (
レス) id: d9c9a58c34 (このIDを非表示/違反報告)
あいむ(プロフ) - だきまくらさん» 演出凄いですよね！嬉しいけどどこか複雑な感情になってしまいますが...笑 相変わらずのお茶目さで場を和ませて貰いたいです。。守りたいあの笑顔 (2018年9月17日 13時) (レス) id: a7e56997c8 (このIDを非表示/違反報告)
だきまくら - あいむさん» 今回、初期のような演出で沢山の手下さんたちと会えるという！！ スキャちゃん、動画で見ました！めっちゃくちゃ美しかったです！けど、お茶目な一面は変わってなくて安心しました笑 頑張りますーーー！！！ (2018年9月15日 0時) (レス) id: d9c9a58c34 (このIDを非表示/違反報告)
あいむ(プロフ) - だきまくらさん» 始まりましたね！！昨日お会いしてきたんですが、もう、最高でした...泣 スキャちゃんやばいです妖艶です。← 頑張ってください〜〜〜！！ (2018年9月12日 15時) (レス) id: a7e56997c8 (このIDを非表示/違反報告)
だきまくら - あいむさん» Dハロ始まりましたねぇ！ 手下さんたちも美しさが増していて、スキャちゃんも...！ どうにかして行きたいんですよ笑 今、色々必死です笑 (2018年9月11日 1時) (レス) id: d9c9a58c34 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：あいむ | 作成日時：2018年5月23日 23時
