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「えっと…」
「ん〜？君はまだ何か用があるのかな？」
少女が遠慮がちに口を開くと、店員の顔がグイっと少女に近寄る。
真っ赤な目に洗脳されてしまいそうだ。
店員は怪しげに微笑む。
「あの！名前を教えていただけますか？」
何を言ったらいいのかわからなくなった少女は、混乱する頭で必死に考えて問いかける。
その質問を受けた店員は、キョトンとした表情を浮かべた後、
「アッハハハハ！」
腹を抱えて笑い出した。
読めない展開に少女は困惑が隠せない。
「そんなに怯えないでおくれ、小鬼ちゃん。俺の名前はサムさ！」
店員、改めサムは帽子を上にあげながら挨拶をする。
そして、軽いほうの荷物を少女に差し出した。
「サム、さん…ありがとうございます。」
少女は遠慮がちにその荷物を受け取る。
「OK、OK！それじゃあ、小鬼ちゃんのまたのお越し、お待ちしてマース！Bye！」
少女が荷物を受け取ると、サムは明るく少女を見送る。
やはりその声は一郎に似ていて、
「ふふ、はい。行ってきます。」
とつい無意識下で言ってしまった。
少女はそのことに気が付かないまま店の外に出ていった。
その場に残されたサムは驚いたような表情をしながら扉を眺める。
そして、口を歪めると
「楽しい小鬼ちゃんだ。イヌイ・A。」
＿学園長も面白い子を引き入れたね。
サムは少し怪しく微笑むと、店の奥に姿を消した。
「ごめん、お待たせ。」
少女が店外に出ると、デュースとグリムが軽く喧嘩をしながら待っていた。
少女はそんな２人を見て慌てて駆け寄る。
「それじゃあ、Aも来たし帰るか。」
デュースはそう言ってメインストリートに足を進める。
「オレ様、もう腹ペコなんだゾ。早くタルト食べたいんだゾ〜。」
グリムはもう頭が食べ物の事でいっぱいのようで、大人しく少女の肩に乗ると、少女に早く歩くように催促した。
＜メインストリート＞
もうすぐ太陽が沈む時間。
空は赤紫色に淡く色づいていた。
「何だか凄い店だったな。」
デュースは袋の中を見ながら、先ほどの＜ミステリーショップ＞を思い出している。
確かに、強烈な店であったことは間違いない。
「確かに。」
そう言いながら少女は袋を持ち帰る。
４つあった袋を２つずつ持っているのだが、少女の持つ袋に入っている缶詰が意外と重たかったのだ。
まぁ、それで音を上げるほどか弱くは無いのだが。
そんな少女の様子に気が付いたのか、デュースは少女の缶詰の入った袋に手をかけた。
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芋けんぴ(プロフ) - Ｒ−アル−さん» しみわたりました！！ (2021年7月25日 1時) (
レス) id: 9d0d70bc15 (このIDを非表示/違反報告)
Ｒ−アル−(プロフ) - 芋けんぴさん» 五臓六腑に？！？！ (2021年7月19日 20時) (レス) id: 4d2464a69b (このIDを非表示/違反報告)
芋けんぴ(プロフ) - 無題さん» ご指摘ありがとうございます。ただちに訂正して参ります！ (2021年7月14日 7時) (レス) id: e6e71631e0 (このIDを非表示/違反報告)
無題 - 突然失礼します。20-1の決闘が血統になってます。 (2021年7月14日 6時) (レス) id: 6b1b4e2ad9 (このIDを非表示/違反報告)
芋けんぴ(プロフ) - どんさん» そうですか…。すみません、謝らせてしまって。 昔に一度試してみたのですが、出来なくて…。別の方法を探してみます。(´;ω;｀)一応、イメージイラストはちゃんとあるんですよ…。 (2021年7月12日 18時) (レス) id: 9d0d70bc15 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：芋けんぴ | 作成日時：2021年1月6日 22時
