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「スゴイですね。味を変える魔法がクローバー先輩のユニーク魔法なんですか？」
デュースが目を輝かせながらトレイに問いかける。
「正確には、『要素を上書きする魔法』だな。味だけじゃ無く、色や匂いなんかも上書きできる。効力は短時間しか持たないから、ドゥードゥル＜落書き＞みたいなものだ。
だから俺はこの魔法をドゥードゥル、落書きって呼んでる。」
成程。
意外としっかりと説明をしてくれて驚きだ。
手の内をこんなに正直に他人に明かしても良いものなのだろうか。
「トレイの『ドゥードゥル・スート』の魔法があれば、ツナ缶食べ放題も夢じゃねぇってことかぁ。意地悪なリドルの魔法なんかより全然凄いんだゾ！」
グリムはタルトを食べながら楽しそうに言う。
少女はそれを見て、少し怪訝そうな表情を零した。
「いや…俺の魔法なんか、寮長の魔法に比べれば子どものオモチャみたいなものだ。レベルが違うよ。」
トレイは苦笑いを零しながら答えた。
少女は納得いかないと言いたげな表情を濃くする。
「さ！今日はもう遅い。タルトを寮長に渡すのは明日にして、寮に戻ろう。
明日は、『なんでもない日』のパーティだ。遅刻するなよ。」
トレイは場の空気を変えるように明るく言って、お開きにする。
そんな中、エースは少女の元に近づくと、
「A〜、また泊めてくんない？」
と猫なで声でおねだりする。
確かに、タルトを渡すのが明日になるということは、エースは＜女王の法律＞で帰れないことになる。
「オレ、意地悪な先輩に寮に入れてもらえないみたいだし！」
エースはそう付け足すと、ケイトを横目に見てニヤリと笑う。
「あらー。棘のある言い方〜。」
ケイトはそんなエースの視線に気づいたのか、苦笑いだ。
「こら、エース。あまりAに甘えるのはよせ。」
「そうだゾ！今日も泊まるなら宿賃払え！…ツナ缶10缶！」
しかし、デュースとグリムは反対のようだ。
ムスッとしながらエースを見る。
「えー！じゃあ野宿しろってのかよ〜。」
「オマエのせいで、オレ様とAのベッドが狭くなったんだゾ！」
「「えっ！？」」
エースが文句を垂れると、グリムが言い返す。
すると、デュースとケイトがギョッとした声を上げた。
「ちょっと待て。エース、お前昨日どこで寝たんだ？」
デュースがエースに問い詰める。
エースは居心地が悪そうに、
「…Aと、同じ、…ベッド。」
と正直に答えるのだった。
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芋けんぴ(プロフ) - Ｒ−アル−さん» しみわたりました！！ (2021年7月25日 1時) (
レス) id: 9d0d70bc15 (このIDを非表示/違反報告)
Ｒ−アル−(プロフ) - 芋けんぴさん» 五臓六腑に？！？！ (2021年7月19日 20時) (レス) id: 4d2464a69b (このIDを非表示/違反報告)
芋けんぴ(プロフ) - 無題さん» ご指摘ありがとうございます。ただちに訂正して参ります！ (2021年7月14日 7時) (レス) id: e6e71631e0 (このIDを非表示/違反報告)
無題 - 突然失礼します。20-1の決闘が血統になってます。 (2021年7月14日 6時) (レス) id: 6b1b4e2ad9 (このIDを非表示/違反報告)
芋けんぴ(プロフ) - どんさん» そうですか…。すみません、謝らせてしまって。 昔に一度試してみたのですが、出来なくて…。別の方法を探してみます。(´;ω;｀)一応、イメージイラストはちゃんとあるんですよ…。 (2021年7月12日 18時) (レス) id: 9d0d70bc15 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：芋けんぴ | 作成日時：2021年1月6日 22時
