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「「やったー！」」
一同は声を上げて喜ぶ。
トレイはそれを見て嬉しそうに微笑んだ。
「ケイト先輩、やっぱ完成見計らって食いに来ただけじゃん！」
エースはケイトを見ながらムスッとする。
「まぁまぁ！味見係ってことで。」
「あはは、流石ナイトレイブンカレッジの生徒だ。」
しかし、そんなエースをケイトはのらりくらりとかわした。
少女はそんなケイトを見て笑う。
「ふぁ！甘くて良い匂いなんだゾ〜。」
グリムは目を輝かせて、台の上のタルトを覗く。
めいっぱい背伸びをするお足が愛おしい。
少女はくすりと笑うとグリムを抱き上げ、上から完成形を見せる。
「わぁ！上に乗った栗がツヤツヤで、下のクリームがフワフワだ！」
グリムは少女の腕の中でバタバタしながら喜んでいる。
「はい、どーぞ。」
少女は一度グリムを降ろすと、タルトの乗ったお皿を渡した。
「うわぁ！いっただっきまーす！」
グリムは早速フォークをタルトに突き刺し、大きな一口分を取ると口に持って行った。
その調子で、少女はトレイからお皿を受け取り、
「はい、エース。」
「サンキュ。」
「ほら、デュースの分だよ。」
「…あぁ。ありがとう。」
と２人に渡していく。
そして、
「ほらっ！ケイトくん。」
「Aちゃんやっさしー！ありがと。」
「自信作ですよ。味わって食べてくださいね。」
最後にケイトに渡し、トレイの元へと向かう。
すると、トレイは少し少女を手招き、
「Aの分だけ少し大きめに切ったから、内緒だぞ？」
とこっそり少女に教えてから、少女の分を手渡した。
少女が受けとったタルトを見ると、確かにさっきのよりも大きい。
「…トレイ先輩、私のお兄ちゃんになりませんか？」
少女は割と本気で依頼するのだった。
さて、これで全員にタルトが行きわたったので、それぞれの感想を見て見よう。
「んっ！やば！」
「んまーい！」
「スゴイ、店に売ってるやつみたいだ。」
上から、エース、ケイト、デュースだ。
それぞれが幸せそうに、顔を緩ませてタルトを食す。
そして、食レポと言えば、この人(？)
「甘すぎず、それでいて濃厚なお味！お口の中が栗畑なんだゾ〜！」
グリムは興奮気味にフォークを進めていった。
少女はと言うと、
「！！美味しい！これ、私が今まで食べ歩いたマロンタルトの中で一番ですよ！」
と誰よりも幸せそうに食べるものだから、トレイやケイトだけでなく、エースとデュースですらほっこりしてしまうのだった。
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芋けんぴ(プロフ) - Ｒ−アル−さん» しみわたりました！！ (2021年7月25日 1時) (
レス) id: 9d0d70bc15 (このIDを非表示/違反報告)
Ｒ−アル−(プロフ) - 芋けんぴさん» 五臓六腑に？！？！ (2021年7月19日 20時) (レス) id: 4d2464a69b (このIDを非表示/違反報告)
芋けんぴ(プロフ) - 無題さん» ご指摘ありがとうございます。ただちに訂正して参ります！ (2021年7月14日 7時) (レス) id: e6e71631e0 (このIDを非表示/違反報告)
無題 - 突然失礼します。20-1の決闘が血統になってます。 (2021年7月14日 6時) (レス) id: 6b1b4e2ad9 (このIDを非表示/違反報告)
芋けんぴ(プロフ) - どんさん» そうですか…。すみません、謝らせてしまって。 昔に一度試してみたのですが、出来なくて…。別の方法を探してみます。(´;ω;｀)一応、イメージイラストはちゃんとあるんですよ…。 (2021年7月12日 18時) (レス) id: 9d0d70bc15 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：芋けんぴ | 作成日時：2021年1月6日 22時
