驚き桃の木 ページ10
私が次に目覚めると、太陽は完全に登っていた。昨夜、安元さんの車に乗ってからの記憶がない…どうやって自分の部屋についたのかも、全く覚えていない。
飛び起きた私は、慌てながら階段を駆け下りて、リビングでコーヒーを飲んでいたお母さんに聞きに行った。
「お母さん！昨日あたしどうやって帰ってきたん！？」
母「どうやってって…あんた安元さんに抱っこして運んでもろたに決まっとるやないの。あんたもそろそろ重なって、お母さんやったら運べんもん」
何か"もん"だよ！
って、そうじゃない。また安元さんに迷惑かけてしまった…。ほのぼのしたお母さんに、深くため息をついて、安元さんにメールを送る。ちなみに、安元さんの登録名は『パパ』である。
それからしばらくのんびり過ごしていると、マネージャーさんから、事務所に来るようにメッセージが届いた。
今日は日曜日。学校も用事もない、ただの休日である。若干もうちょっとのんびりしていたいなぁ…とぼんやり考えてから、はっとする。…私、プロなんだ。
学校に遅刻しそうな日ぐらいのスピードで着替えを済ませて、自転車にまたがる。
母「どこ行くんー？」
「事務所！帰る時間はわからん！」
はいよ、いってらーと軽いお母さんの声を背中に受けて走り出す。運動があまり得意ではない私だけど、風を受けながら進む自転車はとても好きだ。
「失礼しまーす、若葉です」
事務所につくと、マネージャーさんに手招きされて、オーディションを受けたときに入った社長室に連れられる。
ドキマギしながら入ると、相変わらずにこやかに笑ってらっしゃる社長さんと、中村悠一さん、井上麻里奈さんが笑顔で手を振っている。
「お…お待たせしました？」
井「初めまして、井上麻里奈です。えっと…Aちゃんって呼んでも大丈夫かな？」
中「初めまして、中村です。よろしくね」
「あっはい！若葉Aです。よろしくお願いします」
井「わー、今いくつ？中学生？」
「はい、３年生で15歳です」
中「いじめんなよ、井上さん」
井「いじめないよぉ、もう」
ぷぅ、と頬をふくらませる井上さんがめっちゃ可愛い。
社「本題に入るけど、いい？」
社長さんの言葉に、ピッと背筋が伸びる。
社「いきなりなんだけど、このアニメに出てもらいます。その関係で、イベントとラジオやってもらいます」
…ん？んんんんん！？
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ともとも(プロフ) - とっても面白いので更新してください！ (2019年6月10日 22時) (
レス) id: ba79015f92 (このIDを非表示/違反報告)
涼風瑠璃(プロフ) - ありがとうございます！じゅんじゅんはツッコミもできると信じて書きました（笑） (2017年11月25日 23時) (レス) id: e9793b59f4 (このIDを非表示/違反報告)
涼風瑠璃(プロフ) - 霧眞さん» わわ！いらっしゃいませ（笑）ありがとうございます！やはり安元さんのパパ感は拭えません…今夜はパパの奢りよっ！（笑） (2017年11月25日 23時) (レス) id: e9793b59f4 (このIDを非表示/違反報告)
涼風瑠璃(プロフ) - 美優さん» ありがとうございます！リクエストなどありましたらお申し付け下さい。可能な範囲で頑張ります！ (2017年11月25日 23時) (レス) id: e9793b59f4 (このIDを非表示/違反報告)
hina hihoho(プロフ) - じゅんじゅんがツッコミに回るってなんか新鮮でイイ(o>ω<o) (2017年11月25日 18時) (レス) id: 0035085ab5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：涼風瑠璃 | 作成日時：2017年11月21日 19時
