【ハリーポッター】楽しいひと時を。 (ページ6)

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第三話『ハーマイオニー』ページ6

「「じー…」」

「ちょ、ちょっと！二人してそんな見ないで！」

「あっ、ごめんなさい…ロン」

「僕もごめんね」

蛙チョコを慣れた手つきで開けるロンに

少し憧れを含んだ瞳で見つめるA。

ロンにはそれが少し恥ずかしいようだ

「あ、ダンブルドアだ」

「あ、それ僕６枚も持ってる！」

「６枚？凄く食べてるのね…食べ過ぎよ？」

「蛙チョコはフレッドとジョージにあげてるんだ！」

その人物は誰かと聞くと

先程の双子の兄弟だと教えてくれた

それを思い出しまたくすっと笑うA

目の前に居る二人は訳がわからず首を傾げた

がらっ

「ヒキガエルを見なかった？ネビルのカエルが逃げたの」

「「「ヒキ…ガエル？」」」

急に入ってきたのは

髪がふんわりとした可愛い女の子

あまりAは見ていなかったが

ロンはペットに魔法をかけようとしていた

「ロン、魔法をかけるの？」

「うん！スキャバーズを黄色に変えるんだ」

「そんなこと出来るんだ！…蛙チョコ美味しい」

ハリーは蛙チョコに夢中

Aはロンの魔法が気になっている

先程の彼女は調べるように見ている

「お日様、雛菊、とろけたバター。このデブねずみを黄色に変えよ！」

「何も…起こらない、ね」

「えぇ。その呪文、ちゃんとあってるの？全然効かないみたいね」

「もぐもぐ」←

「ハリー、いい加減食べるのはやめなさい」

「ごくんっ…うん、わかったよ」

ハリーのお母さんみたい、とロンに言われる

お母さん…

…顔も、見たことがないな

「…A？どうかした？」

「…っ、ハリー…ごめんなさい、大丈夫」

ハリーにも、両親はいない

例のあの人に殺され、ハリーだけが生き残った

Aは、同じ境遇を感じた

「私は簡単な呪文しか試したこと無いけど、ちゃんと効いたわ」

「簡単な、呪文？」

「例えばこれ。オキュラス・レパロ！」

ハリーの前に座り呪文を唱える少女

すると、壊れていたハリーの眼鏡が元通りに

Aやロンも目を疑っている

「あら、びっくり。あなた、ハリー・ポッターね？」

「う、うん…」

「私はハーマイオニー。あなた達の、名前は？」

「僕はロン・ウィーズリー」

お菓子を食べながら挨拶をするロン

ハーマイオニーも苦笑いで返答した

そして、ハーマイオニーの目は隣に居る少女へ

「…貴女は？」