肆 ページ11
「…貴嬢にこの話をしたのは、決して犯人捜しをさせる為ではない」
私はまた笑った。知らないうちに、椅子から立ち上がっていた。
「本気で云ってるんですか！…なら貴方はこの話を私にするべきではありませんでしたよ。私が今どんな気持ちなのか、ご理解頂けますよね？先生は何たって、魔法が使えるんだから！開心術で私の心の内を見てくださいよ、ほら！」
校長は瞬きをした＿ただそれだけのようだった。
私は自分が今、�牴伸瓩忙拉曚気譴討い襪里�理解した。
＿�狹椶雖瓩澄�自分の領分を侵された、激怒しているんだ。
「…貴嬢に開心術は使えん」
どうして、私は新たな怒りを覚える。自分の感情を否定されたような気持ちだった。気分が悪くなった。ギリギリ、嫌な音が鼓膜に響いた。自分が歯軋りしているのだと気づいた。
「…なら、構いません。勝手に犯人を探します」
「貴嬢がその心算なら、我々は貴嬢の登校を無理矢理にでも止めねばならん」
自分の怒りを発散させる術を断たれ、私は頭に熱がこもっていく思いだった。
気付けば、私は無礼である事も忘れて怒鳴っていた。
「じゃあ＿じゃあ、私は誰に報いを受けさせればいい！？」
自分でも判らなかった。どうして、こんなにも怒りが収まらない。どうして、私は何をこんなにも激怒しているんだ。
太宰少年に危害を加えられたからか。将又、自分に害をなしたからか。
「…気持ちは判る。だが落ち着け。復讐に身を委ねるな」
「噓吐き。貴方に私の気持ちが判るものか」冷たく言い放った私に、一旦校長は口を閉ざした。
「…魔力さえ、魔法さえ使えれば。何度そう思ったか知れない！そうであれば私は迫害される事も無かった。友人になれていたかもしれない同輩だっていた。…�狢精房�の妹�瓩任△觧�に名誉だって感じられた！」
そうだ、私はずっと太宰少年を羨ましく思っていた。恥ずべき事だが、妬んでもいた。もし、もし私も魔法が使えていたらって。もしかしたら太宰少年が私の分の魔力まで持って生まれてきてしまったのかもしれないって。
「貴方がたは、本当は私なんかどうでもよかったんだ！魔法の使えない�狃侏菎擦覆き瓩茲蠅癲∨睨，�使える兄の方がよっぽど＿」「貴嬢には、もう身近に貴嬢を認めてくれた人物が数多くいると思っていた」
「貴嬢は賢い。貴嬢なら、何に価値があるかを、判っているのかと思ったのだが」
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サラ(プロフ) - しぇるふぃあ。さん» こんな細かい描写にも気づいて頂けるなんて物書き冥利につきます！消せませんよ、でもここでは説明し切れないので後日改めて説明させて頂きますね! (2018年12月13日 20時) (
レス) id: 4e09bde857 (このIDを非表示/違反報告)
サラ(プロフ) - しぇるふぃあ。さん» お久しぶりです。しぇるふぃあ。さん、すごく読んで頂いているようなのでとても嬉しいです、ありがとうございます。 (2018年12月13日 20時) (レス) id: 4e09bde857 (このIDを非表示/違反報告)
しぇるふぃあ。 - ところで夢主ちゃんは前世が国語教師なのですよね？だったら41pに出てくる安吾さんの名前は知ってるはず…と違和感を覚えました(・・?) はっもしや伏線？ネタバレに触れるようでしたらこのコメントはそっ消ししてくださいm(_ _)m これからも陰ながら応援してます!! (2018年12月13日 19時) (レス) id: a3aac3bf63 (このIDを非表示/違反報告)
しぇるふぃあ。 - お久しぶりです！しばらく顔を出せなかった間にすごく進んでて一気読み不可避でした…あんまり好きポインツ語るとコメ欄ネタバレになるので控えますが仲直り本当に良かったです(ネタバレ) (2018年12月13日 19時) (レス) id: a3aac3bf63 (このIDを非表示/違反報告)
サラ(プロフ) - 紫苑さん» 応援ありがとうございます!頑張らせていただきます！ (2018年12月2日 23時) (レス) id: 4e09bde857 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：サラ | 作成日時：2018年9月20日 12時
