39話 いい知らせと悪い知らせ ページ39
「貴女の言い分もよくわかっているつもりです」
マクゴナガル先生が気の毒そうに私を見た。
「今まで勉強したことと全く同じことをもう一度学習するわけですし」
私はそんなことが言いたいのではなかった。
双子とはただでさえ寮が違ったが、数少ない合同授業が私の唯一の楽しみだったのだ。
さらに彼らと過ごす時間が減るなんて...
彼らとの時間が奪われることに比べれば、同じことを勉強するなんて、私に取っては苦ではなかった。
「しかし、これは職員会議ですでに決定したことです」
マクゴナガル先生がきっぱりと言い切った。
わかっている。先生に反抗する気なんて、あるはずがない...
『先生方の決定に反抗する気はありません。でも一つだけお願いを聞いていただけませんか？』
「無理なお願いでなければ、聞きましょう」
『私がグリフィンドールの談話室に出入りする許可をいただけませんか？』
これにはマクゴナガル先生は意外だという顔をしたが、すぐに納得したようだった。
しかし、どうせ断られるのがオチだろうと思った。
「ああ、そうでした。貴女は双子のウィーズリーととても親しいのでしたね」
マクゴナガル先生はかなり困った様子だったが、しばらく立ってから、仕方なしにというように口を開いた。
「…わかりました、特別に許可しましょう。そもそも貴女に無理を言ったのはこちらですしね」
この返事には私自身が一番驚いた。
お願いしてみたというだけで、良い返事が貰えることは期待していなかったのだ。
「首席と監督生には、私から伝えておきましょう。もう戻ってよろしい」
先生は穏やかな顔でわたしにそう告げた。
大広間で待っていると言っていたフレッドとジョージの元へ早足で戻ると、
私は早速、悪い知らせといい知らせを伝えた。
二人は、私と授業中にセブルスをからかうことが出来ないと漏らしたが、
私が談話室に出入りできることを、何よりも喜んでくれた。
私を知らないグリフィンドール生は、談話室に居座る私に、初めはまるで異物を見るような目を向けたが、
次第にそれもなくなっていった。
反対に、スリザリン生は私に対してひどく当たった。
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空 - 短編集の続編ってもうないんですか？面白いので少し寂しいです笑 (2018年7月8日 22時) (
レス) id: e5333279ca (このIDを非表示/違反報告)
カフェオレ(プロフ) - はじめまして、前作から読んでます！最近は更新がいっぱいで嬉しいです！これからも頑張ってくださいね！ (2018年1月8日 21時) (レス) id: 415ee3fd30 (このIDを非表示/違反報告)
イレイ(プロフ) - 侑奈さん» とても嬉しいです！！ありがとうございます、頑張ります！ (2017年7月27日 23時) (レス) id: 4b28bb3169 (このIDを非表示/違反報告)
イレイ(プロフ) - 美南さん» ありがとうございます！頑張って更新しますので、これからもよろしくお願いいたします！ (2017年7月27日 23時) (レス) id: 4b28bb3169 (このIDを非表示/違反報告)
イレイ(プロフ) - アーヤさん» ありがとうございます！頑張ります！ (2017年7月27日 23時) (レス) id: 4b28bb3169 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：イレイ | 作成日時：2016年12月20日 21時
