27話 ウィーズリー家での日々 ページ27
階段を上っていくと、廊下でジョージとばったり会った。
ジョージは驚いたような顔をした後、ため息をついた。
「そんな格好でこれから一週間もうろつかれたら、気が持たないな」
ジョージの顔が赤くなったように見えたのは、気のせいだろうか。
私も自分の顔が火照っていくのに気づいた。
まさか誰かと会うとは思っていなかったのだ。
『ご、ごめんなさい』
私が慌てて謝ると、ジョージは困ったように笑った。
「俺が見る分にはいいけど、フレッドに見られるのは我慢ならないぜ」
ジョージがからかってそんなことを言うので、私はさらに赤くなった顔を隠さなくてはならなくなった。
『からかわないで...！』
彼はしてやったり、という顔だ。
「君、まさかもう寝ようとしてないよな？夜はこれからだぜ。悪戯考え放題だ」
ジョージは髪を乾かしてから来るように私に念を押すと、なにやら爆発音の聞こえる部屋へ入っていった。
その夜は、忘れられない楽しい夜になった。
＊
ウィーズリー家で過ごす日々は毎日が楽しかった。
三日目には、私の誕生日を盛大に祝ってくれた。
この一週間で、彼らはほとんど私の新しい家族になっていた。
ロンとジニーも私に心を開いてくれたらしく、今では弟と妹のようだ。
いや、ロンと私は同い年なのだが。
八月最後の日には皆でダイアゴン横丁に出かけて必要な買い物をすませた。
特に、双子とギャンボル・アンド・ジェイプスいたずら専門店を見るのは楽しかった。
私たちは山ほどの商品を買いだめした。
「A、この子達に付き合う必要なんてないのよ」
おばさんが困り果てたように私に何度も言いきかせた。
ホグワーツでの二年目が始まろうとしていた。
パーシーは早々に、来年は監督生になると意気込んでいた。
私たちも、休み明け一番にどんな悪戯をするかで頭がいっぱいだった。
不吉な闇の予兆が近づいているとは、誰も気づくはずがなかった。
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空 - 短編集の続編ってもうないんですか？面白いので少し寂しいです笑 (2018年7月8日 22時) (
レス) id: e5333279ca (このIDを非表示/違反報告)
カフェオレ(プロフ) - はじめまして、前作から読んでます！最近は更新がいっぱいで嬉しいです！これからも頑張ってくださいね！ (2018年1月8日 21時) (レス) id: 415ee3fd30 (このIDを非表示/違反報告)
イレイ(プロフ) - 侑奈さん» とても嬉しいです！！ありがとうございます、頑張ります！ (2017年7月27日 23時) (レス) id: 4b28bb3169 (このIDを非表示/違反報告)
イレイ(プロフ) - 美南さん» ありがとうございます！頑張って更新しますので、これからもよろしくお願いいたします！ (2017年7月27日 23時) (レス) id: 4b28bb3169 (このIDを非表示/違反報告)
イレイ(プロフ) - アーヤさん» ありがとうございます！頑張ります！ (2017年7月27日 23時) (レス) id: 4b28bb3169 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：イレイ | 作成日時：2016年12月20日 21時
