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「チョコレートチョコレートチョコレート、」
「始まった!Aのチョコ不足危険呪文!!」
途端に休憩中の教室は笑いに包まれた
「良かったら食べる?」
「ルーピンくん!」
顔を上げると割った板チョコを差し出すリーマスに、エミリーは舞い上がっていた
「...ありがとう」
少し悩んだが受け取るとエミリーにも渡して、シリウスを見ると首を振った
「!美味しい!風味が全然違う!」
「ゴーデのチョコレートだあぁッ!」
「A分かるの?」
「当たり前じゃん」
真顔で言うAに今度はリーマスも一緒に笑い出した
「良かったら皆でお茶しない?シリウスも」
「あぁ。こいつといると飽きないしな」
そう言って頭に手をやるシリウスにエミリーもリーマスも驚いた
「今、チョコレート愛をバカにしたでしょ」
「してないしてない」
疑いの目でシリウスを見ながらやんわり頭の手を弾く
4人は談話室に戻る途中、ジェームズとピーターも加わってお茶会をする事になった
「うわぁ美味しそう!!」
「やばい、マダムミデルのチョコレートもある!!」
2人はマローダーズが持ってきたお菓子の山に目を輝かせた
「あははは!本当にAはチョコレートが好きなんだね!見ただけで分かるなんて重症だよ!」
ジェームズが涙を溜めながら笑うと、お茶会が始まった
思い思いのお菓子片手に今まで話した事がない6人は新鮮な感じで、話も大いに弾んで打ち解けるのも時間はかからなかった
「口元に付いてるぞ」
「ん?」
糖蜜パイを齧りながらシリウスを見ると、頬を指してAを見るも、反対側を指してもどがしい
痺れを切らしたシリウスが顔を近付けると、チョコレートを舐め取った
「まどろっこしい」
慌てて皆を見ると、リーマスとエミリーが居なくなっていて、ジェームズがニヤニヤして見ていてピーターはAと同じぐらい顔を真っ赤にしている
「エミリーはリーマスとお菓子調達させた!」
「そ、そうだったの」
「Aは好きな人いないの?」
「な、なに突然...」
ジェームズが興味津々に聞いてくると、もっと顔が赤くなってニヤニヤが止まらない
「ピーターとシリウスは?」
「ピーターは付き合ってるぞ?」
「え?!ほんと!!」
「う、うん///」
Aはピーターの惚気を聞いて、一緒に恥ずかしくなったりして恋バナに盛り上がるとリーマスとエミリーが帰ってきた
「楽しそうね?何の話?」
「ピーターと彼女の話!」
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作者名:マルル | 作成日時:2021年4月7日 8時