ホグワーツの日々 (ページ4)

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1時限目の授業にむけて塔の階段を上げっていた。

階段は虹色の光に染められて、飴玉のうえを歩いているみたいだ。

外では雨が降っている、ステンドガラスの修道士は泣いているよう。

ふと足を止め外を眺めていると数段先の友人が振り向く

「早くしろよ、遅れたら拷問されそうだ。」

その言葉に、今年変わった担当教授を思い出す。

去年のルーピン先生のままがよかったな、

あの目があってはサボることはまず難しいだろう。

階段を駆け上る足音は雨音にかき消されていった。

重い扉の向こうにはスリザリン生と共に、

真紅のフードが教室をきっちりと区切って彩る。

「グリフィンドールと一緒なんだ。」

と開いている左側の窓際、前からちょうど真ん中のあたり

ふたりで席についた。

「ほんと、授業に興味ないのな。」

「だって、なんか簡単だしさ。」

と窓際に並べられたガラス管の埃に指でスマイルを描いていた。

「聞く相手まちがえたわ。」

「君だってテスト高いじゃん。」

「俺はちゃんと勉強しているの。」

その言葉はこの5年で一番のギャップであった。

驚いて振り向いた僕をいて

「失礼な！」

と怒られてしまった。