242 game ページ3
騒ぐ及川を置き去りに岩泉らとともに会場へと足を踏み入れる。今まで代表の試合で何度も来ているはずの会場も、なんだか青城のメンバーと来ると違っているようにも感じる。すると、何かに気づいた松川が驚きの声を上げた。つられて振り返ると、その視線の先には1枚のポスター。
「え？これって……Aだよね？」
指差しながらゆっくりと振り返る松川に、「ははは」と苦笑いを返す。……うっかりしていた。そういえばだいぶ前に月バリの編集長経由で依頼があったんだった。確かに言っていた「銀鏡くんがインターハイ本戦まで勝ち上がってきたらインターハイの会場限定ポスターを貼る」と。
「なになに……“世界に誇る日本の絶対的エース！帝王銀鏡、登場！”とさ？いやぁ、さすがですね、銀鏡くん。」
「……ドウモアリガトウゴザイマス。」
岩泉がにやにやし及川の肩をポンと叩く。俺は及川から目線を逸らし、先へと足をすすめようとするものの、向かう先にも自分がボールを片手にサーブフォームに入ろうとする姿が描かれたポスターがいくつも並んでいる。……くそ、逃げ場なしかよ。観念して内心溜息をもらすと、肩にずしりと重みを感じた。
「……う〜ん。凄すぎて何て言っていいかわかんないや。逆に誇らしいよね。うちのA、すごいでしょ？って。」
片目をつむり嬉しそうな笑顔を向けてくる及川に驚くものの、それ以上は突っ込まずにいた。普段通りに見えるようへらへらと笑っているものの、こいつもやはりインターハイ本戦の会場にいることに緊張しているようだ。及川だけじゃない。ここにいる青城メンバー全員が会場内を1歩進むごとに表情に余裕がなくなっているようにも感じられる。でもきっとそれは俺たちだけではなく、この会場にいる全ての選手が同じように期待と不安に胸を騒がせているのだろう。俺自身、会場についてからずっと気持ちが落ち着かない。この青城メンバーたちと、ここにいるだろう強者たちの集う全国のチームと戦えることに、わくわくする気持ちが止められずにいた。絶対……絶対に俺が青城を全国優勝に導くと、心に決めて。
それぞれが落ち着かない気持ちを抱えながらも、監督とコーチの待つ柱の先へと到着した。
監督は選手たちの顔をぐるりと見回した後、その口を開いた。
「………ここは、私たち青葉城西が念願としていた場所だ。ただ、わかっているだろう？ここには来ることが目的ではない、真の目的は"優勝"を掴むことだ！」
＿＿The goal is to win.
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狼派(プロフ) - 続き楽しみにしてますうううううううううう！頑張ってください！神作をありがとうございます！ (7月22日 21時) (
レス) @page26 id: 7687561dfd (このIDを非表示/違反報告)
あいうえお - あぁぁぁぁ、めっちゃ気になるやん！続き、楽しみに待ってますわ。応援しとります。頑張ってくなはれ！ (2022年9月18日 16時) (レス) @page26 id: 257f098b04 (このIDを非表示/違反報告)
雪マカロン(プロフ) - 更新ありがとうございます！ (2022年3月27日 21時) (レス) @page24 id: c9091179e7 (このIDを非表示/違反報告)
月 - 続きが楽しみです 頑張って下さい (2022年3月10日 13時) (レス) id: 5ca45dddad (このIDを非表示/違反報告)
山さん - ﾋｪ…………ついに稲荷崎戦来ましたね……ﾋｨｨｨｨ……銀鏡くんがカッコよすぎる……稲荷崎推しだからスゲェ嬉しい……更新待ってます← (2021年9月24日 2時) (レス) @page23 id: a9954d5378 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：haroki | 作成日時：2020年3月16日 2時
