257 game ページ18
「＿＿A、」
仲間のもとへ向かおうと足を伸ばした時、背後から服が引かれた。振り返ると眉を下げて微笑む及川がいて。でもどうしてかその笑顔は少し寂しそうにも見えた。
「……まずは、1勝。Aと及川さんたちの力で、勝ち取ったね。」
「あぁ。まだまだいくぞ。」
及川は前を向き、うなずいた。そしてまたいつもの笑顔に戻ると、再びその足を仲間の元へと歩き始めた。俺は及川の背中を数秒見つめた後、その後ろ姿を追って歩いていく。
この及川たちと挑む、一試合一試合が、俺にとってはとても大切な試合なんだ。限りある時間だからこそ、とても。
＿＿＿＿＿
監督やコーチらの話を聞き、明日のスケジュールを確認している際も青城メンバーたちはみな表情が明るく、希望に満ちた目をしていた。今日、ついに足を踏み入れた東京体育館でインターハイ本戦(正しくはまだ予選だが)で1勝をあげたのだ。口々ではみな「勝って当然！」等と大口をたたいていても、実際に勝利を掴んだことにひどく安心したのだろう。しかし、まだ俺たち青城の戦いは始まったばかり。今日の喜びを明日の試合の糧にしていきながら、ひたすらに進んでいくのだ。
隣では安心しきった様子の及川が岩泉らに対し、俺がオリビアや宮兄弟にちょっかいを出していた話を嫌味たっぷりで話をしている。こうなることは予想出来ていた俺は、及川の話は聞き流し、バッグの中の整理をしていた。
「＿＿でさ、Aってば、宮侑に抱き着かれてても何も言わないんだよ、おかしくない？」
「……いや、それお前が言うか？いつも抱き着いてんのは誰だよ、アホ川。」
「はぁ〜わかってないな、岩ちゃんは。俺はいいの！Aとは親密な関係だから。あいつはただの後輩だもん。ぜ〜んぜん違うの！」
聞こえてきた意味不明な言葉に疑問を感じた俺は上げた頭を横にかしげる。及川はというとニコニコとむかつく笑顔に俺に向けながら、同意を求めてきているようだ。
「……え？親密な関係ってなんだ？”ただの”昔馴染みだろ？」
「(ゲーン！)ちょ、わざわざ”ただの”ってつけなくていいから！Aひどい！」
泣きまねをして飛びついてきた及川を剥がそうと格闘していると、遠慮がちな様子で金田一が話しかけてきた。何かと尋ねると金田一は少し後方にいる男に手を向ける。
「……あの、Aさんに用事があるって言ってるんですが……あの人って井闥山の佐久早さんっすよね？」
＿＿＿I promise in a heart.
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狼派(プロフ) - 続き楽しみにしてますうううううううううう！頑張ってください！神作をありがとうございます！ (7月22日 21時) (
レス) @page26 id: 7687561dfd (このIDを非表示/違反報告)
あいうえお - あぁぁぁぁ、めっちゃ気になるやん！続き、楽しみに待ってますわ。応援しとります。頑張ってくなはれ！ (2022年9月18日 16時) (レス) @page26 id: 257f098b04 (このIDを非表示/違反報告)
雪マカロン(プロフ) - 更新ありがとうございます！ (2022年3月27日 21時) (レス) @page24 id: c9091179e7 (このIDを非表示/違反報告)
月 - 続きが楽しみです 頑張って下さい (2022年3月10日 13時) (レス) id: 5ca45dddad (このIDを非表示/違反報告)
山さん - ﾋｪ…………ついに稲荷崎戦来ましたね……ﾋｨｨｨｨ……銀鏡くんがカッコよすぎる……稲荷崎推しだからスゲェ嬉しい……更新待ってます← (2021年9月24日 2時) (レス) @page23 id: a9954d5378 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：haroki | 作成日時：2020年3月16日 2時
