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256 game ページ17

そういえば、そんなグッズが作られるなんて話も聞いていたような、いないような……そんなことを考えながら困ったように笑みを返していると、目の前で兄弟喧嘩を始めてしまった。すると___

「___ちょっと、A!いつまで油売ってんの?!」

ぐい、と引っ張られた腕の先、及川がやや引きつった笑顔を見せている。この表情は単純に俺が来るのが遅い、ということもあるが、それ以上に侑らと話していることにいら立っているんだろうと察する。

「……初めまして、ですね、青葉城西の及川くん。自分は稲荷崎高校の宮侑いいます。及川くん、よく月バリに載ってますよね?」

俺に抱き着いたまま貼り付けたような笑顔を見せる侑が、及川に話しかけた。

「ああ、宮侑くん。知ってるよ。いつもAがお世話になっているみたいだね。」

及川も不機嫌丸出しな笑顔を返す。

「いやいやAくんにセットすんのは俺の本望ですし、選抜代表のメインセッターは俺なんでね。」

言葉面は二人とも優しいが棘のある言葉を交わしている。その間に立つ俺はなんとも居心地の悪い思いをしていた。全く及川の毎度の牽制は勿論だが、侑のそれも同様に厄介である。二人を知る者たちが彼らを似ていると表現するが、俺からするとプレースタイルよりこういった面のほうがよっぽど似ていると思う。今もニコニコと牽制し合う二人の間に立たされながら俺はわざとらしく大きな溜息を漏らした。

「……ったく、いい加減にしろ、アホ共。お前らがやり合うのは今じゃないだろう?」

俺の言葉に及川の目が見開かれる。同時に抱きついていた侑の身体もピクリと動いた。

「……そうだったね。じゃ、次の試合、どうぞよろしくね?A、行こう。」

侑が抱きついていない方の腕をぐいと引っ張る及川。俺は困ったような笑みを侑に向けながらその背中をポンポンと叩く。堪忍したように俺の体から離れた。

「そんじゃ、侑、また明日楽しみにしてるから。……治もね?」
「っ!……明日は幾らAくんが相手やからって、負けへんから。期待しとってや?」
「__はいっ!」

言葉は違えど表情はやはり双子。同じようにその瞳には闘志が満ちている。俺は広角を上げ挑戦的な笑みを返事の代わりに向けると、後ろ手に手を振りながらその場を後にした。体育館を出てしばらく進むと見慣れた顔ぶれが見え、ホッとする。視線の先の青城メンバーたちの表情はみな笑顔で、思わず俺も笑顔になった。

__Awkward.

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狼派(プロフ) - 続き楽しみにしてますうううううううううう!頑張ってください!神作をありがとうございます! (7月22日 21時) (レス) @page26 id: 7687561dfd (このIDを非表示/違反報告)
あいうえお - あぁぁぁぁ、めっちゃ気になるやん!続き、楽しみに待ってますわ。応援しとります。頑張ってくなはれ! (2022年9月18日 16時) (レス) @page26 id: 257f098b04 (このIDを非表示/違反報告)
雪マカロン(プロフ) - 更新ありがとうございます! (2022年3月27日 21時) (レス) @page24 id: c9091179e7 (このIDを非表示/違反報告)
- 続きが楽しみです 頑張って下さい (2022年3月10日 13時) (レス) id: 5ca45dddad (このIDを非表示/違反報告)
山さん - ヒェ…………ついに稲荷崎戦来ましたね……ヒィィィィ……銀鏡くんがカッコよすぎる……稲荷崎推しだからスゲェ嬉しい……更新待ってます← (2021年9月24日 2時) (レス) @page23 id: a9954d5378 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:haroki | 作成日時:2020年3月16日 2時

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