出来損ないの私だから。【ハリポタ】賢者の石2 (ページ37)

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私にしても無駄ページ37

『先生、答えて下さい…！！あいつは、ｯあの男が！私の母を殺したんですか………！！！！？！！？』

ｽﾈ「……答えて何になる」

『ｯ知らないのが、どれだけ辛いか……あなたには分からないんです…だからそんなこと……！』

ｽﾈ「……そうだと言えばお前はその男を殺しにいくのか？そんな呪文をいとも簡単に唱える相手に、適うとでも？いくら英雄と言われていると言えど無謀だ」

無謀

そう言われて我に返る

そうだ、そうじゃないか、私は出来損ないなんだから

できるわけが無い

先生の服を離して椅子に座る

『ｯ、は、はは……そう、ですよね…………ふっ、ははは…そうだ、無理だ………私は出来損ないなんだから…あは』

『仇を打つことさえ、………ｯ無理なんだ…』

ｽﾈ「…………怪我の治療をする。ローブを脱げ」

先生の言葉を無視してよろよろと立ち上がる

そしてドアに向かって歩く

ｽﾈ「聞こえなかったのかね、治療をすると…」

『要りませんよ、そんなの。どうせ治療したって意味ないですから』

ｽﾈ「随分と言ってくれるがこれは私が配合したものだ」

『なら、余計に。私なんかに使っても意味ないですね』

『いくら治療しても、どうせまた怪我するんですから。そんな無駄な事する必要が無いですよ。私なんかよりも必要としている人に使って下さい』

ｽﾈ「………お前は自分をなんだと思っている。死んでしまえばその方がこちらとして迷惑なのだが」

死んでしまうと迷惑になる

それは後始末が？

学校の評価が下がるから？

先生が手当をしなかったから？

私の存在が、お荷物だから？？？

どれもこれもバカバカしい

どうせ人は死ぬのに

それなのに何故そんなに今生きる事に執着するんだ？

訳が分からない

『………なら先生に私のポリシーを。

大勢に軽傷の悲しみよりも1人に多大なる悲しみ

そしてその1人とは私自身でなければならない

こうすると1番物事が上手く進むんです。失礼しました』

ドアを開けようと手を伸ばした時

後ろで先生の声がした

ステューピファイ、と

そこで私の意識は途切れた