出来損ないの私だから。【ハリポタ】賢者の石2 (ページ34)

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こっちに来てからページ34

『それからは早かったですよ。校長に漏れ鍋と言う場所に連れて行かれて、ハグリッドに色々買い物をして貰って、列車に乗って、ボートに乗って。そしてこの学校。道中で色んな魔法を見てびっくりしました、それは今も変わりませんが。組み分け式からの事は先生も知ってらっしゃるでしょう、寮に部屋が無かったとか』

ｽﾈ「あぁ、散々な目にあった」

『色々とすみませんでした。それで、今回のことですよね』

ｽﾈ「………そうだな」

『今回の事件の前に、ロンとハー…いえ、ウィーズリーとグレンジャーが少し喧嘩をしたんです。原因は……まぁ…些細な事です。それでグレンジャーが食堂に来て無かったのでトロールが来ている事を知らないと思って私たちは探しに行ったんです。危険だと思ったから』

『そしたら1人でトロールと戦おうとしていたみたいで。彼女が言ってた通り、そのままです。出来るわけないと判断して助けに入りました』

『………私には、出来ませんでしたが』

ｽﾈ「お前はあの時、何をしていたのだ」

『言いましたよ、右肩の傷が傷んだと。杖を買ってからよく起こるんです。その時、同時に頭の中に映像が流れました。その、ロウェリスさん…先程の女性と小さい時の私が居ました。他には鼻の無い男と、黒い仮面を着けた沢山の人』

『それが私の記憶なのか、ただの幻覚なのか不明です。男は何か言っていたんです。呪文を。言い終えると緑の光がロウェリスさんに飛んでいって、それで…』

ｽﾈ「………それで、何故ああなったのかね」

『思ったんです。何の呪文なのか分からないけど、その呪文をトロールに使えばロウェリスさんが倒れたようにトロールも倒せる、って。何と言ったのか、口元に意識を向けて映像を思い出して集中させているうちに体が思うように動かなくなって……』

『でも、分かったんです。その男が何と言ったのか。頭の中で声が聞こえました。呪文を言え、と。不気味ですよね。それで言おうとしたらロンが、あぁ、すみません、ウィーズリーがトロールをやっつけて………それで終わりのはず、なのに…』

『なぜか私は嫌だったんです。トロールを倒せなかったのが。それはあの3人のせいだと思うとなんでか、3人を消さなきゃ、と思って………それで、先生が…』

『……………すみません、』

先生が私を吹き飛ばしたんです、そう言おうと顔を上げると怪訝そうな顔で私を見つめる顔があった