出来損ないの私だから。【ハリポタ】賢者の石2 (ページ23)

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1人で食べた方がマシページ23

『………ドラコ、もう見るのはやめてくれ。名前だって呼んだだろう？』

ﾄﾞﾗｺ「一緒に食べているのに見るななんて無理に決まってるじゃないか。何言ってるんだ」

『…………なら私は向こうへ戻る。君の食事を邪魔する訳にはいかないからな』

ﾄﾞﾗｺ「僕はもう終わってる。あとはお前だけだ」

『待たせてしまっているのも申し訳ない。先に寮へ戻れ』

はぁ、とため息をついた

私に突き刺さる視線はドラコからすれば尊敬の眼差しになっているのだろうか

それほどの差はあるように思える

周りを少し見てみると、案の定変わっていない

中々くるものはあるな……

ﾄﾞﾗｺ「………何も喋るんじゃないぞ」ｺｿｯ

『ぇ？は、っわ…』

急に耳打ちをされ、肩を抱かれた

そしてそのままぽすんとドラコの胸板に右肩を預ける様な形になった

ん？？？？、と困惑していると周りを見て言った

ﾄﾞﾗｺ「なんだよその目は。いいかお前等、ロウェリスはあのお偉いポッターとは違う。そんな事も分からないのか」

『は……？』

ﾄﾞﾗｺ「うるさい黙ってろ。僕が言いたいことは分かるな？」

余計に困惑した

あのドラコが私のために…？？

いやいやいや、有り得るわけが無い

ただの庶民だ私は

おそらく貴族であるドラコがそんな事するわけ……

ﾄﾞﾗｺ「これで良いか？ほら、食べろよロウェリス」

『………あぁ…』

私の為だったようだが…？？

いやそんな柔らかい顔で見ないでくれ

私がしたことを忘れたのか……

もともと余り食べないでも大丈夫な私は席を立つ

そしてドラコの腕をつかんで言った

『………少し、話がある。もう食べないから来い』

ﾄﾞﾗｺ「そうか、わかった」

二言だけ言って席を立ったドラコは少しばかりうきうきしているような面持ちで私に振り返った

行かないの？とでも言っているようだ
なんでそう嬉しそうな顔をする……！！

胸ぐらを掴んだんだぞ…！？

わかってるのかほんとに