出来損ないの私だから。【ハリポタ】賢者の石2 (ページ15)

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開けてそこにいたのはページ15

ﾛﾝ「押せ！押すんだ！」

ロンのその一言で3人はドアを押し開けた

私は犬を見たまま動かない

＿＿＿＿＿＿＿＿否、動けない、のだ

こんな怪物を目の前にして動けるわけが無い

犬が大きな口を開けて迫ってくる

あ、死ん＿＿＿＿

ﾊｰ「こっちよ！！！」

『ｯぅぇ…』

ハーマイオニーに腕を引かれ犬に噛みつかれるすれすれで部屋から出た

足が震えてドアの横の壁を背にして座り込んだ

死んだ

そう思った

でも、生きている

犬の息がかかっていた事を鮮明に覚えている

ﾛﾝ｢一体何考えてるんだよ！？学校にあんな化け物閉じ込めておくなんて！」

ﾊｰ「どこに目をつけてるの？怪物の足元見なかった？」

ﾛﾝ「足なんて見てる暇ないよ！頭を見るので精一杯さ。気がつかなかったろ？頭が三つ！」

ﾊｰ「あの怪物の足の下に仕掛け扉があったわ。何かを守ってるのよ。ユウなら見たでしょ？」

見たわよね？とハーマイオニーに食い気味聞かれる

見れたわけ無い

顔を見ただけでも体が動かなかったんだぞ

首を横に振って見ていないことを伝える

ハーマイオニーは私を見てため息をついた

ﾊﾘ「何かを守ってる？」

ﾊｰ「その通りよ。じゃあ、失礼していいかしら？もう寝るわ。あなた達と付き合ってたら命をおとしかねないもの。もっと悪くすれば退学よ」

ユウも行きましょ

そう言われたが足がすくんで立ち上がれそうにない

今も震えている

『………少し、休んでから行かせてくれ…』

ﾊｰ「………そう」

悲しそうな顔をしてハーマイオニーは行ってしまった

私のせいでそんな顔をさせてしまっているのかと思うとつらい

やはり私には誰かと仲良くする権利は無いのだ

仲良くする必要も無い、失うとつらいから

そうだろ？

ﾛﾝ「死ぬよりも退学になる方が悪いのかよ……」

『……彼女にとってここは大切なんだ、きっと』

ﾊﾘ「…………」

ロンがハーマイオニーを悪く言った時に少しイラッとしたのは、ただの気のせいだ