出来損ないの私だから。【ハリポタ】賢者の石2 (ページ14)

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ミセスノリス=厄介なネコページ14

薄暗い廊下だ

明かりも着いておらず、埃っぽい

ﾊﾘ「ここにいるの…なんだかやばい気がしない？」

ﾊｰ「ここは入っちゃいけないところよ。３階だもの。立ち入り禁止よ」

『なら余計いない方がいいじゃないか』

ﾊﾘ「行こう！」

ハリーが再び歩き出した時、どこから現れたのか分からない猫がにゃあ、と鳴いた

それを見たハーマイオニーが焦った顔をして言う

ﾊｰ「フィルチの猫よ！」

ﾛﾝ「逃げろ！」

ﾊﾘ「急げ！あの部屋に隠れよう！」

フィルチとは確か管理員さんの名前だったはずだ

その人の猫となれば見つかるのはほぼ確定

私だけが見つかる訳にもいかないので後を追う

ハリーがドアをガチャガチャと引っ張るも開きそうな気配は無い

ﾊﾘ「っっ！閉まってる！」

ﾛﾝ「もうだめだ…おしまいだ！」

ﾊｰ「ちょっと、そこどいて！…アロホモラ！入って」

ハーマイオニーが呪文を唱えるとカチャリと音を立ててドアは開いた

何が起こったんだ

さっきまで開かなかったじゃないか

これも魔法？

プライバシーなんか無いじゃないか

私が混乱している間に3人は話す

ﾛﾝ「【アロホモラ】って？」

あろほもら？なんで知ってるんだ

ﾊｰ「基本呪文集第７章よ」

あれが基本？ならもう全てできる気がしない

ﾌｨ「だれかがここにいたのか？………おいで」

ﾊｰ「行っちゃったわ」

なんで君たちはそんなに冷静なんだ

ﾛﾝ「閉まってると思ったんだな」

閉まってた、さっきまでは、確かに

ﾊｰ「閉まってたわ」

でも君が呪文を唱えると開いたんだ

ﾊﾘ「これがいるからだ」

触ってもないのに、杖を振っただけなのに

なんで、

なんで

なんで開いたんだ

ﾊﾘﾛﾝﾊｰ「「「わあぁぁぁーー！！」」

『ｯなんなんだ！！うるさい、ぞ…….…は、…』

振り向くとそこには3つ頭の犬がいた

だらだらと涎を垂らして、ゔぅ〜〜、と低く唸っている

体が石のようにぴしりと固まった気がした