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フィルチの姿は無い。急いで別の場所を探しに行っているらしい。
そんなことはもうどうでもよかった＿＿＿とにかくあの怪物犬から少しでも遠くに離れたい一心だ。
かけにかけ続けて、やっと七階の太った婦人の肖像画までたどりついた。
「まあいったいどこに行ってたの？」
ガウンは肩からズレ落ちそうだし、顔は紅潮して汗だくだし、婦人はその様子を見て驚いた。
「何でも無いよ＿＿＿豚の鼻、豚の鼻」
息も絶え絶えにハリーがそう言うと、肖像画がパッと前に開いた。
何とか談話室に入り、わなわな震えながら肘掛け椅子にへたり込んだ。
口がきけるようになるまでしばらくかかった。
「あんな怪物を学校の中に閉じ込めておくなんて、連中は一体何を考えているんだろう」
やっとロンが口を開いた。
「世の中に運動不足の犬がいるとしたら、まさにあの犬だね」
例え方おかしいでしょ。
ハーマイオニーは息も不機嫌さも同時に戻ってきた。
「あなたたち、何処に目を付けてるの？
あの犬が何の上に立ってたか、見なかったの？」
「床の上じゃない？」
ハリーが言った。
私も実際、よく見ていない。
頭が真っ白になった。
「僕、足なんか見てなかった。頭を３つ見るだけで精一杯だったよ」
ハーマイオニーは立ち上がって男子群を睨みつけた。
「違う。床じゃない。仕掛け扉の上に立ってたのよ。何かを守ってるのに違いないわ。
貴方達、さぞかしご満足でしょうよ。もしかしたら皆殺されてたかもしれないのに＿＿＿
もっと悪いことに、退学になったかもしれないのよ。
では、皆さん、おさしつかえなければ、休ませていただくわ。
ほら、A、行きましょ」
「え、あ、うん」
ハーマイオニーに急かされて、私は女子寮に続くドアをくぐった。
チラと後ろを振り返ると肩をすくめたロンと目が合った。
真夜中の決闘.end
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誠藍彩乃(プロフ) - rina♪さん» はい、大好きです、オタってます！翻訳が素晴らしい！！ホームズですか？ホームズも面白いですよね＾＾ (2014年10月29日 17時) (
レス) id: ce7a4f1dfb (このIDを非表示/違反報告)
rina♪ - ハリーポッターがお好きなんですね！ 私は同じイギリス文学でもホームズが好きです！ (2014年10月29日 17時) (レス) id: f49d76110e (このIDを非表示/違反報告)
誠藍彩乃＠んふんふセカオワハンター(プロフ) - Reginaさん» コメントありがとうございます！pcがないとこの作品は更新できないんです、写しながら打つのはブラインドタッチが一番早いので。なので更新は偏りますが、期待にそうことができるよう、頑張ります (2014年8月28日 23時) (レス) id: cd4d8dc79f (このIDを非表示/違反報告)
Regina - 面白いです。更新頑張ってください!! (2014年8月28日 15時) (レス) id: d693d9f1e0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：誠藍彩乃 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/n0902268/
作成日時：2014年8月24日 14時
