【るろうに剣心】ある優しい人斬りのお話。

七十一 ページ24

何とか操ちゃんの誤解を解き(？)、剣心の折れた逆刃刀を探すため、新井赤空の息子夫婦を訪ねていた。

操「あの…今朝はゴメンね。本当に。」

『なっ！？だから違うって！』

剣心「おろ…」

操「いいよ、そんな必死にならなくても。私だって分かってるから、ね！」

『違うってば！！』

剣心「おろ〜…」

『剣心！貴方おろおろ言いたいだけでしょ！』

剣心「おろ！」←

『はあ…もういいや。』

操「着いたよ、ここが新井赤空の息子夫婦の家。」

少し年季が入っていたが、大きな縁側がある日当たりの良い家だった。

操「こんにちはーー！！」

「あーい」

「「『！？！！？？！？？！！？？』」」

返事をしてくれたのは…赤ん坊だった。

剣心が赤ん坊を見て言う。

剣心「これが赤空殿の息子？」

操「えっ…」

『いや、そんな訳…』

「あくすー！お姉！あくすー！」

赤ん坊がAに向かって何か訴えている。

『え、ああ、握手ね。よしよし、いい子だ。』

Aはにっこり笑って赤ん坊の手を握った。

「こら伊織、オイタしちゃだめよ。」

今度は奥さんらしき人が出てきた。

剣心「奥方、すまぬが試し切りをさせてもらえないだろうか？」

「かまいません。どうぞ」

すると剣心は何処からか大根を出してきて切った。

操「え！？」

切った大根は剣心が戻すと元通りになった。

『大根どっから出てきたの？』

戻し切りよりも大根のことしか考えられなかった。

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