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「…あんた、なんでここにいるの?」




ここ、とは朔間くんの腕の中のことでしょうか??
嘘ですごめんなさい。なんで起こしに来たのって事ですよね、はは。

心の中でセルフボケツッコミをしていたらさらに訝しげに見つめられた。目が冷たすぎて7月なのに凍死しそう。



『…あ〜、いや。なんていうか、真緒くんの代わりに起こしに来たっていうか、持病の治療というか…』



ごにょごにょ答える私にはぁ?と機嫌悪そうに言い放つ朔間くん。

ひぃ、さっきからいい匂いしまくりだし、顔近いままだし、いい声すぎて逆にご褒美だから本当にやめて欲しい。真緒くんもう無理助けて。



「あ、ま〜くん〜」



先程とは打って変わって甘い声になった朔間くんに真緒くんが来てくれたことを確信する。真緒くんタイミングよすぎ。エスパーか。神様か。



「凛月、そいつはなしてやってくれ。俺が起こしてくるように頼んだんだ。」




朔間くんに握られている方とは反対の腕を掴んで引っ張られる。

当たり前だが朔間くんも特に私の腕を名残惜しいとは思わなかったらしく素直にぱっと離してくれる。
立ち上がった私に大丈夫か?と声をかけてくれる真緒くんの優しさに一瞬惚れかけたけど、そういえばこいつが提案したんだった。無理。



「…ふ〜ん??そぉなんだ?」



あんずかと思ったのに。ざんね〜ん。

と、再び寝に入ろうとする朔間くんを慌てて真緒くんが止める。


…もうわたくしお役御免でございましょうか?


他のメンバーはどうしたか、と彼らの方を見れば皆凄い顔でこちらを見ていた。なんだ。




彼らの方へ駆け寄ると

「抱きしめられてたじゃん!実は嫌われてないんじゃない!?」

なんて、抜かしてきたから1発かました。

ざんね〜んって言われたんだぞ私。
どこが嫌われてないんだ??




しばらくして『あれ今回の収穫、あんずちゃんと間違われて虚しくなったってだけじゃない?』ということに気づいて落ち込み始めたわたしを見て、スバルくんが笑ってきたのでさらにもう1発かましておいた。





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華月(プロフ) - すごく面白いです!KnightsPの私にとって最高のお話です!!更新楽しみにしています!!((o(。>ω<。)o))頑張ってください!! (2021年1月9日 17時) (レス) id: c20a326205 (このIDを非表示/違反報告)
@雨粒(`・∀・´)(プロフ) - 初めてコメントします……目に入った瞬間吹きました。ってことは物語を読んでいて共感した私はKnightsアレルギー……この作品すごい好きです!頑張ってください! (2020年8月1日 0時) (レス) id: d0142124c9 (このIDを非表示/違反報告)
はりめ(プロフ) - はちみつ様さん» 2作とも見ていただいてありがとうございます。どちらも同じくらいのペースで更新していけたらいいなと思っているのでよろしくお願いします!頑張ります! (2020年7月26日 21時) (レス) id: 9f16f9447a (このIDを非表示/違反報告)
はりめ(プロフ) - かりんとうさん» 天才なんて恐れ多いです…ありがとうございます。頑張ります!! (2020年7月26日 21時) (レス) id: 9f16f9447a (このIDを非表示/違反報告)
はちみつ様(プロフ) - めちゃくちゃ面白いです!もう一つの作品も見てるのですがどちらも面白くて更新楽しみにしてます!!主様これからも頑張ってください…! (2020年7月26日 21時) (レス) id: 99a34210a0 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:はりめ | 作成日時:2020年7月23日 19時

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