Knightsアレルギー【あんスタ】

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私の目の前で騎士様たちが歌っている。踊っている。


まるで彼らの前には守るべき『お姫様』がいるかのような、そんな表情とパフォーマンスに思わず目を奪われる。



彼らのキャラクターを活かしたその手厚いファンサービスに心打ち抜かれた人は星の数ほどいることだろう。

言わずもがな私もその一人である。



そもそも私がKnightsアレルギーになるきっかけとなったのは彼らのライブだった。


プロデューサーとしてこのプロディース科に転入し最初の頃はユニットの名前すらもわからず二進も三進もいかなくなっていた。


そんなとき、見たのがKnightsのライブだった。




正直それまではアイドルなどにあまり興味がなく
ライブ自体見るのが初めてだったのもあるとおもうがそんな見たこともない景色に私は心を奪われた。



この人達を支えられるようなプロデューサーになりたい。



今の私がそんな目標を掲げてこうしてアイドルのために頑張っているのもすべて彼らのおかげだ。
…まあ、その肝心のKnightsのプロデュースができなくなってしまったわけだが。



何が言いたいかと言うと、


やばい。


その一言に尽きる。





たとえ練習でも気を抜かない、そんなパフォーマンスを目の前でみれている。
なんて役得。


が、このままではこの前の二の舞である。

レッスンを見るだけ、といってもなにか彼らにアドバイスの一つでも言えたほうがいいのだろう。
あんずちゃんはプロデュースだと思っているみたいだし。
…でもほんとにない。なさすぎて困る。

こんな完璧な彼らにあんずちゃんは毎回なんとアドバイスをしているのだろう。



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いくら考えても正解が見いだせなかったので、取り敢えず緩みきった顔だけは引き締めておこうと表情筋を引き締める。




…ああ、まだ私は成長できていなかったのか。
ならばせめて褒め称えるだけ褒め称えておこうか？
何も言わないよりはましだろうから。


いや、でもなぁ〜〜…！
それでは本当にただのファンじゃないか！！





「はい、じゃあ少し休憩しましょうか」



曲が止まりあんずちゃんのそんな声で彼らはこちらへ向かってくる。



…ああ、どうしたらいいんですか神様〜…


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