実験4回目 ページ4
あたしが吸血鬼だと気づいたのは当時中学2年生の頃だった。
明日には授業参観日がある。母はあたしが通っている別の中学で化学教師を務めているため普段学校行事に顔を出してくれない。けれども今回は見に来てくれる。だからみんなが嫌がる行事でもあたしはひとり心を躍らせていた。いつもなら双子の姉アリサと一緒に寄り道しながら帰るが今日は足早に真っ直ぐ帰ってきた。
「ただいま!」
ドアを勢いよく開けた。玄関には母と父の靴があった。こんなに2人が早く帰ってくるなんて珍しい、と思ったが何か異様だ、とも思った。何故返事がないのか?
「ただいまー!ママー?パパー?」
リビングに入る。するとつんざくような泣き声が耳を貫く。ぐたり、と力無く父の腕の中で横たわる腹部から血を滴らせた母_______________
「あ、ぁああああ…!!アンネ!あぁぁぁあああ!!!!」
あたしに衝撃を与えるには十分過ぎた。人は本当に恐怖を感じると声が出ないのだな、と思った。だがそれ以外に父は取り乱しているようだった。
次の瞬間、父は母の首筋に噛みついた。最初は気がおかしくなったのかと思った、が、違う。血を吸っている、おそらく故意に。
「パパ!?何してるの!それ…ママの…」
それでも構わず吸い続ける父。とても正気の沙汰じゃない。こんな時にかける言葉、言葉は________
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りな(プロフ) - 書き人知らずさん» ありがとうございます!そう言われると励みになります!これからも更新頑張ります! (2018年5月19日 22時) (レス) id: 00593af5f9 (このIDを非表示/違反報告)
書き人知らず(プロフ) - pixivsketchから飛んできました!拙い文なんかじゃないですよ。すごく面白いです。こちらでもpixivsketchでも絵や小説が更新されるのを楽しみにしていますね。 (2018年5月19日 22時) (レス) id: bdbb5f59e7 (このIDを非表示/違反報告)
りな(プロフ) - イメージソングは「不完全な処遇」でお送りします。(黙れ) (2018年5月9日 20時) (レス) id: 00593af5f9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:りな | 作成日時:2018年5月9日 18時