17 ページ17
「じゃあAちゃんまたねー」
「眠りながら歩くなよー」
『はいはい』
リア充はお家でちちくりあっとけ。と言いたいとこだが賢い私はそれを飲み込む。
前似たような事を言ったら二人揃って顔を真っ赤にしながら上履きを投げて来た事がある。普通なら照れてる可愛いかよって思うけど元野球部とそのマネの投げる上履きは私の顔の横をすぎると有り得ない事に綺麗に壁にめり込んでいた。
思わずヒェッって声でた。何あれ怖い。当たったら死んでたんだけど、なんで君ら部活やめたんだよ将来甲子園行けるって、え？二人の時間が欲しかった？一緒の墓にでも入ってろ
朝はあんなに騒がしかったのに人の心の移り変わりが早いせいなのか、それとも全く情報が聞き出せず諦めたのか、終礼が終わったときには誰一人朝の出来事を聞いてくる人はいなかった
まあ廊下を通ればあの子だよね、と言う噂話はまだ聞こえるが3日もすればそれもなくなるだろう。
これが余り目立った行動をしない私の日頃の行いの成果だ。影が薄いとか言うな泣くぞ
「あ、Aさん。今から帰り？」
『うんそう。出久も？それだったら一緒に帰ろようよ』
クッションを詰め込んだリュックを肩に掛け、靴を履き換えていたら丁度帰るとこだったらしい出久と出会した。
いつもなら(最近無理だけど)双子と一緒に帰るとこなんだが、明日は土日。何やら大好きな親戚の家に泊まりに行くらしくあの二人は私を置いて帰って行った。なんて奴等だ
その事でも誰かに愚痴ろうと思い試しに出久を誘ってみれば最初こそ顔を真っ赤にして慌てていたが友達と帰るって事が嬉しいらしく眩しいくらいの笑顔を頂いた。心なしか出久の周りに花が見える
そろそろ私も寿命かな？←
「Aさんは送崎さん達の事が大好きなんだね」
『そりゃあ親友だから』
あの二人とは、小学からの付き合いだ。こっちに引っ越して来たばかりのとき最初にできた私の友達。本当は三つ子なんじゃないかって二人の両親とうちの親がそんな話をするくらい私達は毎日を一緒に過ごしていた。
自分でも姉妹みたいな存在だと思ってる
「なんだか嬉しそうだね」
可笑しいな私は結構顔が真顔って言われる事が多いんだけど、そんなに分かりやすい？と訪ねれば、何時もより頬が緩んでると返された。
やっぱり出久の観察力は凄い
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 32人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
人間失格な人間？２←(プロフ) - 囚人さん» コメントありがとうございます！はい。予定としては爆豪君にしようかな、と考えています。更新頑張ります！ (2018年12月29日 21時) (
レス) id: 728099f7d0 (このIDを非表示/違反報告)
囚人 - 面白いです！更新ファイト！です。落ちは決まってますか？ (2018年12月29日 21時) (レス) id: 235e75e60a (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：人間失格な人間？ | 作成日時：2018年6月15日 23時
