エイトとタマ2 (ページ7)

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・黄さんページ7

黄side

「…ぉはよ。」
楽屋のドア開けながら小さく出した声にもタマは反応する。

「おはようございます。」

橙「亮ちゃん、おはよう。」
紫「おはようさん。」

(今日は…5番目か。)

挨拶しながらボーッとしとる横山くんの隣に座った。

「おはよう。」

黒「ん？あぁ、おはよう。」

「何？何か考え事？」

「いや…

さっきな、
タマがヒナに、
いきなし『すき』言うとって…」

「………は？」

「や、だから

「いや、聞こえてんけど、
そうやなくて、

…タマは村上くんがすきなん？」

なるべく声のトーンを落として聞いた。

「わからん。でも言うとったで。
…すきやって。」

「…聞き間違いやなくて？

横山くんいる前で、
村上くんにそんなこと言わないと思うんすけど。」

「んな事言われたって聞いてもうたし。」

「で、村上くんはなんて？」

「俺が驚いてむせてもうたし、
マルも来たからなんも。」

「ふーん…。」

俺と横山くんがヒソヒソと話する中、
村上くんは新聞読んどるし、タマとマルは雑談中。

ずっと短かった髪を伸ばし始めた彼女は、
ほんま色気が増したなって思う。

その彼女が村上くんがすき？

なんで？

俺が視線を送ると、すぐ気付いてこちらを見るタマ。

いつものように優しく微笑みかけてくれる。

なぁタマ、

俺やないん？

俺のこと、すきなんちゃうん？