【d】ぎすmemoGS【短編番外】

【燕軍パロ】とある戦争の日1 ページ27

※短編過去作の燕と同じ設定なのでtn落ちです。ただこの回はオチなしgr寄り？


銃弾の雨、雨、雨。
朱に染まる人、人、人。

「女1人に何を手こずっているんだ！」
「既に一軍団が彼女1人にやられています！」
「Shit!!!」

あちこちから怒号が聞こえる。
一軍団殲滅？当たり前でしょう。一軍団相手にできる戦力がなきゃ、一軍団は護れない。私の可愛い部下達は今元気に戦えているだろうか。

いつものことながら1人で敵の軍団1つを割り振られた時、「団長！また嫁ぎ口が減りますね！」と言われた。敵に嫁いでたまるか！
「戦場に赴くにあたって恋人は死亡フラグだからいいんです〜！」と軽口を叩けば「おい！団長がこの調子だから今日もきっと勝てんぞ！」と言って皆して笑ってきた。いい部下だけどそろそろ婚期を気にするデリケートな時期なのでもう少し気を使え。

大分敵の戦力も計れたし向こうも消耗してきたので考え事をする余裕が出てきた。そこそこ強い奴は最初のほうに突っ込んできてしまったためもうあとは一般兵ばかりだ。
最初に猛者を寄越してくるのは諸刃の剣となりうるのだがよほど兵が訓練されているのだろう。まったく気負けしていない。

正に天晴。内心でひとらんの故郷の言葉を借りて賞賛の意を示した。

私と私の軍団、それにゾムが敵を引きつけている間にひとらんがトップを殺る。そしてそこに総統が現れ玉音放送を行い、我々の戦いは終了する。おそらくもうそろそろだろう。


ピッ───ザザッ────


きた。

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