うるさいです先輩。

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先に言い訳をしておく。私は聞くつもりなんて微塵もなかった。

10分くらい校内をブラブラと散歩して、そろそろ終わったかな、なんて軽く思い教室の前に戻ってきた。
教室のドアに手をかけた瞬間のことだった。
教室の中から琴乃さんの怒鳴り声が聞こえてきた。
｢だからってそんな風に言うことないじゃないですか！！直弥先輩はほんっとにダメな人ですねっ！私見損ないました！今まで好きでした！けど今は、直弥先輩のことを好きだった自分が恥ずかしいです！さよならっ！！｣
教室のドアが勢いよく開き琴乃さんと私は不運にもバッチリ目があってしまった。琴乃さんはボロボロと大粒の涙を流しグチャグチャな顔だった。

これだけで終わればまだいいほうだった。私の不運は終わらない。教室の中央で呆然とドアのほうをみる直弥先輩と目があってしまったのだから。

琴乃さんはそのあとの授業を全て休んでいた。

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