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何テイクも撮り直した俺のパートは、少し早口で歌う切ないバラードだ。
発音なら修正出来るからまだしも、ウジヒョンから繰り出される韓国語の指示は難しくて。
いつもよりも全然うまくいかない自分に苦しくなって。
そんな時に聞こえてきた、母国語。
(肩の力を抜いて、歌詞を見ないで歌ってごらん。
この歌で大事なのは、メッセージ性だから。
歌詞を読み上げるんじゃなくて、心を込めて歌うことを心がけて)
流暢な中国語が、スッと入ってくる。
考えすぎていた頭をリセットして、ヘッドホンを当て直した。
WZ『…ミュージックスタート』
***
JN『Aヌナのバカ』
『え、第一声がそれ?』
DN『僕イヤですあの人…ヒョンもそうでしょ?』
HS『…うん』
『呆れた。あんたたち、まだそんなこと言ってるの?』
ミンハオヒョンの収録直後、
阿吽の呼吸で半ば強制的にAヌナをスタジオから連れ出した僕たち。
到着したのは、誰も使っていない練習室だ。
WZ『呆れたって…簡単に受け入れられないのは当たり前でしょ?』
DN『ヒョンの言う通りです。どうしてパフォチの曲をあの人が担当するんですか?納得いきません!』
WZ『他の曲でも俺は反対だけどな…あの人の必要性がマジで分からない』
『イ・ジフン。さっきから態度が悪いよ』
WZ『誰のせいだと思ってるの』
『!』
ちっちゃな2人がまた衝突してる。
でもヌナの顔は”怒った”というよりは、”ショック”って感じで。
(どうしてヌナがそんな顔をするのさ…)
『じゃあ聞くけど…あんた達はメイクさんや衣装さんが変わっても、そうやって反対するの?』
DN『え…?』
JN『あの人たちはコロコロ変わるから、別に。ねぇ?』
HS『うん。俺たちだって、ヌナじゃなかったらこんなに言わないよ』
『…なんで、』
HS『なんか、嫌なんだよ。あそこにヌナが座ってないと、ダメなんだよ』
新しいスタッフなのに、歓迎できない。
違和感が消えなくて、むしろ膨らんで。
素直に受け入れることができないんだ。
『私が消えて無くなるわけじゃないんだから、大げさだよ…』
HS『ヌナは分かってない』
『あ〜ちょっとスニョンア、なんで泣くの』
JN『Aヌナがホシを泣かせた…』
『人聞きが悪い!あーもう。よしよし、どうしたの』
人一倍ヌナを頼りにしていたホシヒョンが、泣いてる。
どんなに練習で忙しくても、ユニット活動が被ったとしても、泣いてる姿を見せないのに。
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Marine - ジスペン死にかけです…いや、というかすっごくいいです!好きです!みんなかっこよくて…! (2019年6月23日 6時) (レス) id: 3909a143f6 (このIDを非表示/違反報告)
ANA(プロフ) - きょうかさん» きょうか様。コメントありがとうございます!私的にジョッシュの顔面が大好きなので、キュンキュンさせてやろうと思います。笑 (2018年7月15日 19時) (レス) id: 9758bb3577 (このIDを非表示/違反報告)
ANA(プロフ) - きなこさん» きなこ様。コメントありがとうございます!ジスのターン始まりました!ぜひ最後までご覧いただけると嬉しいです!! (2018年7月15日 19時) (レス) id: 9758bb3577 (このIDを非表示/違反報告)
きょうか(プロフ) - やばいです。この展開、、、最後のジスが笑これからも更新楽しみにしてます! (2018年7月7日 1時) (レス) id: de8bd341cd (このIDを非表示/違反報告)
きなこ - 最後のジョシュアがかっこよすぎて、、 (2018年7月1日 19時) (レス) id: 6f49253a08 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ANA | 作成日時:2018年6月16日 11時