【ホワイト本丸】曇りのち雨、のちのち快晴【引き継ぎます】

曇り 16 ページ17

「…………なぁ、光坊」

「なぁに？鶴さん」


俺は料理をしている光坊に
あの女子について聞いた


「あいつのこと……どう思う？」

「あいつって？あの女の子？」


こくんと頷くと少し切なそうに笑い光坊は呟いた


「前の主に似ているんだけど……性格が真逆
だけど……悪い子ではないと思う……

ほら、貞ちゃんも懐いているし。
あの子って昔から性格が悪そうな人とか
当てる子でしょ？だから……」

「今回の貞坊については驚いたな。
まさか貞坊が俺たちに反論するとは」


いやはや、これは驚きなものだ。
いつも俺たちの後ろを歩いてた可愛い孫が
いつの間にか隣を歩いている

ましてや反抗期


「審神者と認めるか？」

「まさか。まだ認めないよ。
僕の主はただ一人……あの子だけなんだから」

「だよなぁ」


もし、もしもだ。
あの審神者がまんま主の性格だったら
俺たちは認めていたのだろうか。



『良い加減にしないと、怒るよ？国永』


『なんですか？気安く触らないでください』


うーん……似てない。
顔はそっくりなのに似てない


なんとも不思議なものだ。



『この世では同じ顔が三人も居るのよ？』



「主の言ってた通りだな」

「？ 何か言った？鶴さん」

「いんや、なにも」

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