曇り 12 ページ13
カソックの人は主命をくれと言った
この人は誰？
「誰だアンタ。お嬢に何の用だ」
「まって、貞くん。刀をしまって
この人の殺気は感じないから」
そう言うと渋々と刀をしまう
斬るつもりだったんだね。
「それで、あの……」
「俺の名前は “へし切長谷部” と申します
貴女に主命をもらいに来ました」
「主命ですか」
長谷部さんは私の手を掴むと
切羽詰ったように叫ぶ
「お願いいたしますっ！主命を！！
主命をください！！じゃないと俺は……」
「お、ちついてくださいっ！！！」
ごんっ！！と頭をチョップすると
貞くんは爆笑、長谷部さんはポカンとした
「ぶははははは！！最高だぜ！お嬢！！」
「ちょ、貞くん笑わないで！！」
「あ、るじ」
「長谷部さん。」
貴方はまだ、私を主と認めていませんね
そう彼に告げると目を見開きカタカタと震え始める
「な、ぜ」
「では主命を与えましょうか。
“私を主と認めなさい”」
「？！」
「ね、出来ないでしょう？
だって貴方の目にはまだ迷いがあるから」
嗚呼、嫌だわ
そんな無理矢理にでも自分を縛り
私を主と認めようとするその姿が
何よりも気に喰わない
「俺は、俺は！！貴女を主と！」
「認めたいけど認められない」
私は彼の頬を優しく包み
唇がくっつくかくっつかないかの
ギリギリのラインまで近づける
「あ、る……！！」
「そんなに迷うのなら無理矢理にでも
認めさせてあげましょうか？
私の “言霊” で」
_____へし切長谷部、私を
「…………」
言う前にそっと手を離す
やっぱりできない。
「ごめんなさい。おいたが過ぎましたね
ゆっくりで良いので、私と距離を縮めてください」
「貴女は、」
「？」
「貴女はとてもお優しい人だ」
「よく言われます」
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繭(プロフ) - 続き待ってます。 (2018年10月29日 14時) (
レス) id: 6b3736ca76 (このIDを非表示/違反報告)
ココアサイダー(プロフ) - ∞美紀姐∞@鶴丸国永、推してまいりますさん» すまねぇ親のせいで強フィルタリングで此処には滅多に来れないんだ。家でも一切ネット使えない(白目) (2017年2月26日 15時) (レス) id: abb1e24d8b (このIDを非表示/違反報告)
∞美紀姐∞@鶴丸国永、推してまいります(プロフ) - ヤバい、ヤバいよココちゃん。さといもさんと合作なんて羨ましすぎるよ←二人共、小説の書き方がとっても上手くて参考になります。そして良かったら私と合作してくだされ← (2017年2月26日 10時) (レス) id: 0e8bc2a864 (このIDを非表示/違反報告)
紅羽 - もううまく言葉に出来ないけど、「あっ、好きだな」って思いました！更新頑張ってください (2017年2月25日 0時) (レス) id: 8a7c39201f (このIDを非表示/違反報告)
毬藻 - 凄く面白いです。主人公が大好きです！主人公を認めずウジウジする刀剣達(味方？以外)が許せない。前主が優しく良い人で他を認めたくないのも分かるけど…。主人公だって良い子！三日月の態度が…主人公が悲しむよ(T-T)皆、主人公を認めて愛されまくってほしいです。 (2017年2月24日 22時) (レス) id: ee9bc8a161 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ココアサイダー&さといも
x他1人 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/uranaikari1/
作成日時：2016年10月24日 0時
