バイトの永瀬と私の日常。【続編風短編集】

廉のお母様と弟くん。 ページ45

「お母様に会うの久しぶり過ぎて忘れられてないかな、私」

今日は廉の実家に、廉と一緒にお邪魔する事になっている。

廉と付き合いはじめてから、初めてお会いした時の緊張は今でもはっきりと覚えている。

廉「アホか、あんだけ気に入られとったんやから忘れるわけないやろ笑

俺が一人で実家帰ると、何でAさん連れて来ないのよって毎回文句言われるしな笑」

「それ本当に？廉、話盛ってない？笑」

廉「全然盛ってへんわ。まぁ、今日行けばわかるやろ笑」

私は初めての時とは違う、謎の緊張感に包まれながら、二人で廉の実家に向かった。



廉「ただいま〜、今日はA連れて来たで〜」

廉が大きな声で叫びながら家に入って行く。

私が控えめに後ろから着いて行くと、

廉母「あら〜おかえりなさい。
Aさん!! ずっと待ってたのに、廉が全然連れて来てくれないから寂しかったのよ〜」

と、廉を通り過ぎて私に抱きついてくるお母様。

廉「いやいや、息子素通りか笑
まぁ、オカンが最愛の彼女を気に入ってくれて嬉しいんやけどな」

「お母様、お久しぶりです。
ご無沙汰してしまって申し訳ございません。」

廉母「これからは廉が一緒じゃなくても、Aさん一人でも頻繁に来て欲しいわ。
うちは息子しかいないから、娘が出来たみたいで嬉しいのよ〜」

そう言いながら、本当に嬉しそうな笑顔で私を見つめてくるお母様。

「ただ、お母様の娘にしては年いってますし、顔のクオリティーもだいぶ低いですけどね笑」

私が自虐を挟んだ発言をしても、

廉母「あら〜、そんな事ないわよ。
年は聞くまで廉と変わらないと思っていたし、Aさんはお顔も童顔で可愛らしい顔してるわよ？」

なんて、さりげなくフォローして下さる優しいお母様。

私も、廉よりもお母様と結婚したいくらい、お母様が大好きです笑

．→←ひかるーむ(作者の部屋)4

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す